パラサイト

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パラサイト~半地下の家族

第92回 アカデミー賞® 最多4部門受賞(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)。第72回 カンヌ国際映画祭 [最高賞]パルムドール受賞。と華々しい映画作品なわけである。韓国、フランス、台湾、香港で最多動員数を樹立てな感じなわけなので、凄いのである。監督は、『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』など、世界がその才能を絶賛する若き巨匠ポン・ジュノであるので、そこも凄いのである。そして、主演をしているのが、国際的名優ソン・ガンホなわけであるから、加えて、そこも凄いのである。期待は多いに膨らむわけである。

だが、日本では、それほどの評価にまでは至らなかったような感じである。何故に。何故なのか。当然、その答えは、映画の中にあるのだが。そういう観点からすると、前評判に比してのこの結果に関して、考えてみることは大事だろうね。映画ファンとしてね。

仕事も計画性もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。大学受験に落ち続ける息子ギウ。美大を目指すが予備校に通うお金もない娘ギジョン。しがない内職で日々を繋ぐ彼らは、“半地下住宅”で暮らす貧しい4人家族だ。 「僕の代わりに家庭教師をしないか?」ギウはある時、エリート大学生の友人からアルバイトを頼まれる。そして向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった。 パク一家の心を掴んだギウは、続いて妹のギジョンを家庭教師として紹介する。更に、妹のギジョンはある仕掛けをしていき…。“半地下”で暮らすキム一家と、“高台の豪邸”で暮らすパク一家。相反する2つの家族が交差した先に、想像を遥かに超える衝撃の光景が広がっていく–。

商品説明
映画『パラサイト 半地下の家族』オフィシャルサイト
第72回カンヌ国際映画祭<最高賞>パルムドール受賞!世界がその才能を絶賛する若き巨匠ポン・ジュノ監督×名優ソン・ガンホ。“ネタバレ厳禁!”100%予測できない展開に全ての感情が揺さぶられる、超一級エンターテインメント作品!

アカデミー賞って何?

正直言って、この映画に関する日本での評価は低い。期待外れとか、アカデミー受賞の真意が不明とか。映画通の人からすると、かなりの厳しい評価になっているのである。そこで、遅まきながら、逆に、そこまで酷いのかと思って、観たのである。

自分の観た印象では、そこまで面白くないわけではない。いつもの韓国映画の猟奇的部分もありつつサスペンスも織り交ぜての作品であり、ナカナカのものである感じはした。しかし、はっきり言って、今までのアカデミー賞受賞作品の範疇かと言えば、ちと違うんではないかいという感じはしましたね。正直なところで言えば、映画を観終わった後の感動というか高揚感は全くなく、韓国映画の中の映画の範疇でしょ、と思いましたね。やっぱ、アカデミー賞は人に感動を与える作品に与えるべきものなんじゃないですかね。だから、下記にいくつかのカスタマーレビューを載せておきましたが、こういう反応に賛同する人は多かったんだろうね。

1つの面白い切り口の映画が出来たということは認めますね。だから、そういう観点からは、観る価値ありですね。欲しいのは、深みですかね。もう少し脚本が変われば。簡単に人を殺してしまうような方向性に持って行かなくても、この映画はそれなりの良いところに着地が出来たのではないかと思ってしまいます。その方が、却って、社会に対するメッセージがあったかもしれないような気もするのですが。ラスト周辺の後味をもう少し良くさせたら、良かったような。

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出典:(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

はっきり言って、期待外れ。
アカデミー賞の選考委員は、殆ど知られていない韓国の階級問題を、アメリカの人種差別問題のように、価値ある問題として捉えてしまったのだろう。単に無知による過大評価ですね。物語の展開もご都合主義で話に深みもない。韓国の暗部を知る、という以外に価値はないかな。

カスタマーレビュー

物語の展開が全体的にかなり雑な印象を受ける。最後まで鑑賞してどういったメッセージを伝えたいのかよくわからない。半地下住宅が題材ということもあり韓国における現代社会の格差に対する問題提起かと思案したが、話の筋として格差に対するメッセージ性は無いに等しいのでは…?そもそもストーリーの展開が主人公一家に対して終始都合が良すぎる。

カスタマレビュー一部

期待していた分、がっかりしました。アカデミー賞、それも作品賞になった理由がわかりません。もちろん、私は、高邁な映画評論家でなく、ただの映画ファンですが。出だしは、テンポよく、貧者が金持ちを騙していく様が面白く描かれますが、結末は単なる悲惨さが残るだけで、映画の醍醐味、迫力、勇気、静かな感動といったところからは程遠い、貧相な奇を衒った映像が並ぶだけです。社会や体制への巧みなメッセージ性も希薄です。同じアジア映画で、貧者が這い上がる「ミリオンダラーベイビー」のような感動と映像美、迫力、ロマンス、そして何より映画でしか表現できないものを期待しましたが、残念、何もなかった。何より、多くの素晴らしい映画には、強烈な印象を残す名優、スターがいますが、この映画にはいませんでした。韓国は、多くの分野で世界進出を果たしており、ガラパゴス化した日本より凄みがあるが、BTSにしろサムスンにしろ、この映画にしろ、感動がない、残念。

カスタマレビュー

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