気になる役者である『高杉真宙』の映画に注目する、2回目の記事になります。高杉真宙。ナカナカの不思議な存在感があって、面白いぞ。そのように思えてきてしまいましたね。
そこで、今回も3作品をみてみますね。『カルテット!』・『見えない目撃者』・『前田建設ファンタジー営業部』の3本です。
高杉真宙の映画初主演から、直近の主演作品を追ってみました。
カルテット!:2012年
大震災
考えてみれば、この映画『カルテット!』が高杉真宙の映画主演作であったのである。
この映画はクランクイン直前にあの大地震が発生したのだ。製作が危ぶまれたが、東日本大震災の復興を祈って、浦安市の市民の全面協力のもと、最後まで行き着いた映画なのである。
実は、当時、私自身、あの大地震の時に、千葉県の幕張の高層ビルの中で仕事をしていた。恐ろしい黒い雲が空を覆ったかと思ったら、急にビルが信じられないほどに揺れた。ビルの向こうの海手では市原あたりのコンビナートが爆発炎上していたし。22階のフロアから200人以上はいた社員を近くにある公園にまで誘導するのに1時間以上かかった。既に、幕張の地面も液状化を始めていた。結構、地獄図だった。時間が少し経ち、幕張以上に、近くの浦安の液状化もかなり酷いことが分かってきた。関係のない話かもしれないが、大変な状況であったのだ。千葉の海岸沿いの町は。だから、この映画が最終的にあの大地震の中、製作完成・上映にまで漕ぎつけられることが出来たことは凄いことで、本当に良かったと思う。結果、復興の意味のある映画にもなったのだね。
主演はオーディションで選ばれた新人の高杉真宙。本当に若く可愛い高杉真宙の、俳優人生の、ある意味衝撃的なスタートであったのである。こんな背景の中、奇跡的に出来上がった作品なのだ。彼は、多分、強運の持ち主でもあるのだね。
映画『カルテット!』
永江開(高杉真宙)は将来を有望視されている中学生バイオリニスト。かつては家族でクラシックを演奏する音楽一家だった。ピアノ演奏者だった父・直樹(細川茂樹)と、チェロ演奏者だった母・ひろみ(鶴田真由)は学生結婚のため音楽を諦め、そして姉・美咲(剛力彩芽)は才能ある弟へのコンプレックスでフルートを辞めてしまおうとしていた。家族はバラバラ、さらに父親のリストラで一家には不協和音が鳴り響く。開は再び家族を一つにするため、“家族カルテット”の結成に奮起するのだが…。
内容説明
カスタマーレビューでは、こんな感じ。
クラシックの旋律がだんだんとまとまっていく、おだやかで、ソフトハートフル、ごくごくおとなしい映画です。さまざまな課題を抱え、ばらばらになってしまった家族のこころを、共通項である音楽の調べを通じて取り戻そうとする、とてもやさしさにあふれて描写が満載。クラシカルなムードのゆっくりとした旋律がじんわりとこころに響くように感じてきます。
カスタマーレビュー
日常の雑多のことを忘れるかのごとく。ちょっときれいに作りすぎているところがあり、搖動するような、波風が少ないところが映画としての醍醐味にイマイチと思います。浦安市の市制30周年記念として、震災被害の渦中に、市民を中心に多くの方々の協力により製作されたようです。
ゆったりと、おだやかな気分を満喫するにはいいと思います。
映画公式サイト
予告編
見えない目撃者:2019年
本作品では、吉岡里帆が主演でがあるが、高杉真宙は彼女のパートナーとして、犯人を追い詰めていく助演である。ストーリーは「セブン」級の猟奇的クライムサスペンスであり、日本でも、ようやく、この辺りを作れたかなという感じですね。
そういう意味で、日本映画サスペンスとしては、かなり、面白いと思いますよ。
高杉真宙は今時の若者が、この事件を通じて成長していくあたりだね、はすっぱなところから、真面目な人間に変わっていくところを上手に演じていて、良かった。
映画『見えない目撃者』
【解説】
目の見えない元警察官が視覚以外の感覚を手掛かりに、女子高生連続殺人事件を追う『見えない目撃者』。この作品は、視覚のほか感覚や嗅覚も駆使した五感に訴える本格スリラーとなっている。
主演を務めるのは、人気実力派女優の吉岡里帆。主演2作目でスリラー映画初挑戦となる彼女が、渾身の役づくりと演技で難役に挑んでいる。また、なつめに力を貸すもうひとりの目撃者・彼女の目となる国崎春馬には、話題作への主演が相次ぐ若手演技派俳優の高杉真宙。さらに、大倉孝二、浅香航大、國村隼、松田美由紀、田口トモロヲといった実力派キャストたちがなつめたちと物語に深く関わり、本作に説得力を与えている。【ストーリー】
内容説明
警察官として将来を有望視されながら、自らの過失による事故で視力も大切な弟も失い、失意の底にあった浜中なつめ(吉岡里帆)は、ある夜、車の接触事故に遭遇する。なつめは、立ち去る車の中から助けを求める少女の声を耳にするが、警察は彼女の訴えを聞き入れない。視覚以外の並外れた感覚、警察学校で培った判断力、持ち前の洞察力から、誘拐事件だと確信するなつめは、現場にいたもう一人の目撃者・国崎春馬(高杉真宙)を捜し出す。事件に気づきながら犯人を見ていない目の見えないなつめと、犯人を見ていながら少女に気づかなかったスケボー少年の春馬。“見えない目撃者”たるふたりの懸命の調査によって、女子高生連続猟奇殺人事件が露わになる。その真相に近づくなつめたちに、犯人は容赦なく襲いかかる。絶命の危機を前に、彼女らは、誘拐された女性を助けることができるのか。
カスタマーレビューでは、こんな感じ。
韓国映画の和製リメイク。
吉岡里帆演じる盲目の元警察官が、
カスタマーレビュー
誘拐される女子高生の悲鳴を『目撃』、
高杉真宙ふんする男子高生をパートナーに、
消えた少女の行方を追いかけます。
が、事件の背後には猟奇殺人犯の影が見え隠れしており……。全編通してシリアスな内容で、おちゃらけたギャグシーンなどはありません。洋画の『セブン』や『トゥルーディティクティブ』に近いイメージ。劇場でも観賞しましたが、クライマックスまで手に汗握りっぱなしでした。
予告編
予告編そのもの
インタビュー&メーキング
猟奇殺人犯人
この映画で忘れてならないのは、猟奇殺人者役を演じた『浅香航大』であろう。凄い犯人像を演じたのである。この役者、ナカナカのものかもしれない。気になります。
前田建設ファンタジー営業部:2020年
嘘のような本当の話。脚本は、ヨーロッパ企画の上田誠だから、面白くない訳がない。
建設工業会社の広報部で働く若手社員のドイ(高杉真宙)は、グループリーダーのハセガワ(小木博明)から「うちの技術でアニメの『マジンガーZ』の地下格納庫を作れないだろうか?」という無茶ぶりにもほどがある提案を振られる。
どう考えてもあり得ない提案に適当に答えていた高杉真宙はいつの間にか、本気でプロジェクトに挑むようになる。その結果は?
直近の高杉真宙の主演映画である。抱腹絶倒の実話映画化でもある。そして、観終わった後に、夢を見ることの意義を感じさせてくれる。サラリーマンとしての彼も、味があるね。これから、サラリーマンとしての役柄を色々な映画の中で見せてくれるのに違いない。
映画『前田建設ファンタジー営業部』
映画そのもの
マジンガーZ の格納庫作りに本気で挑んだサラリーマンたちの熱き実話を映画化!
内容紹介
「うちの技術で、マジンガーZ の格納庫を作っちゃおう! 」
上司のアサガワにムチャ振りされた広報グループのドイたち。
ミッションは、“実際には作らない”が、設計図を出し、工期を立て、見積書を完成させ、実物を作るのと全く同じように取り組むこと。
そう、これは日本の技術の底力を駆使したプロジェクトだった!
現実世界の常識では到底理解できないアニメ世界の途方も無い設定や、あいまいで辻褄の合わない設定に翻弄されながらも、彼らは、無謀なプロジェクトに立ち向かう!
高杉真宙コメント
マジンガーZ、ではないその格納庫を作る為に皆が奮闘する話。そんな、なかなかないお話がまずは単純に面白い!と思いました。周りの皆さんはかなり濃いのでそこに巻き込まれながら自分は自分のキャラクターをブレさせないように。と演じていきましたが、特にファンタジー営業部のメンバーの皆さんは強烈で毎日の撮影が戦いだった気がします笑。
引用:https://www.cinra.net/news/20190620-maedafantasy
すごくちぐはぐで撮影している時は映画っぽくないなぁ。どんな作品になるのか今までで一番予想つかないなぁ。と思っていたんですけど確実に素敵な作品になっていると思います。夢を見させてくれる、思い出させてくれる映画なんじゃないかなぁと思うので、沢山の方に観ていただきたいです。
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