オジサンに癒される
今、テレビドラマの『私の家政婦ナギサさん』で人気絶好調中の多部未華子の映画がじきに公開される。青山真治監督の本当に久しぶりの映画である。『空に住む』だ。
この映画の魅力は当然主演の多部未華子にあるのだが、実は大きなポイントがある。それは、オジサン達が素敵なのである。そういう意味で、ミドルからシニアまでのオジサン系の人達にとっては楽しい面白い映画なのである。そこで、紹介と相成ったのである。何故なら、私はオジサン応援団なのである。圧倒的に。
そうか。そういうことか。多部未華子のキャラは、オジサンに愛されるキャラか、オジサンを大事にするキャラか、そういう存在なんか、なのかもしれない。それで、あのテレビドラマもヒットしているのだ。それでなのか、家政婦オジサンであるナギサこと大森南朋もこの映画には出演しているのである。というか、あのドラマは、大森南朋のキャラで爆裂してない?オジサンの圧倒的な魅力なのである。カワイイ。(ムフフ。話が飛んだぜ)
映画『空に住む』
映画予告編
映画公式サイト
ストーリー
郊外の小さな出版社に勤める直実は、両親の急死を受け止めきれないまま、叔父夫婦の計らいで大都会を見下ろすタワーマンションの高層階に住むことになった。長年の相棒・黒猫ハルとの暮らし、ワケアリ妊婦の後輩をはじめ気心のしれた仲間に囲まれた職場、それでも喪失感を抱え、浮遊するように生きる直実の前に現れたのは、同じマンションに住むスター俳優・時戸森則だった。彼との夢のような逢瀬に溺れながら、先は見えないことはわかっている。そんな日常にもやがて変化が訪れる。直実が選ぶ自分の人生とは――
映画『空に住む』公式サイト
小説:空に住む 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE CD付き
小竹 正人
著者について
作詞家。新潟県出身。カリフォルニア州立大学卒業。作詞家としての作品提供は、小泉今日子、中山美穂、藤井フミヤ、中島美嘉、久保田利伸、EXILEなど、メジャーアーティストを中心に多数に及ぶ。また、作詞曲『花火』(三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE)が、レコチョク「2012年最も泣けた曲ランキング」で1位を獲得している。本書が初の著作。
両親の突然の死により、愛猫とともに都心の高層マンションの住人となった主人公・直実。そこはまるで“空”に住んでいるかのような、浮遊感と非現実感を味わわせる不思議な空間だった――。
内容
抱えてしまった大きな喪失感を埋めるように、偶然、言葉を交わした同じマンションに住む有名人と逢瀬を重ねる。実らぬ恋と知りながら黒い情交の深みにはまっていく一方、かけがえのない存在だった愛猫のハナが難病のため死に至る。
虚脱感、自責の念、自暴自棄、自己嫌悪・・・・・・。さまざまな感情が交錯し、徐々に壊れていく直美。その荒んだ暮らしを立ち直らせたのは、彼女をマンションに呼び寄せた親族、そして友人の、献身的な励ましと愛だった――。彼らに助けられ、いつしか自分を取り戻す直実。
そして今も“空”に住んでいる。心穏やかに、地に足のついた暮らし方で。
“人は、人によってしか救われない”。
誰にでも起こりうる現代的テーマを孕んだ、喪失と再生の物語――。
喪失と再生と癒しとオジサン
現代社会における「喪失と再生」の物語。人は人によってしか救われない。その当たり前のコンセプトをとても大事に扱った作品。そして、その癒しをしてくれる中に、オジサン達がいるのだ。うーむ。大事だ。
ペット葬儀屋のオジサン永瀬正敏。またまた、渋い良いオヤジ演技。
原作者の作詞家でもある小竹正人が言うところの、「忘れそうになっていた幸せと忘れてはいけない悲しみ」を想い出せてくれる癒し系の映画なのである。
どんな時も、忘れてはいけない鶴見辰吾オジサン。まさに、多部未華子の叔父さん。
悪い男の岩ちゃん
ちなみに、この映画の中で、岩田剛典は悪者である。そこが、また、面白い。初めての役柄だろう。益々、役者の幅が広がっていくね。
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