『虎狼の血Level2』で、この2022年度3月に、日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞したのは、あの鈴木亮平なのであった。やはり、どうしても、鈴木亮平なのである。そうだろうな。
鈴木亮平のハングレ度合いに頭が下がりますぜ
極悪非道な悪役の限りを尽くす組長を、完全にイッテしまったというか、振り切ってしまったという感じで演じた鈴木亮平。不気味な恐ろしさをこれでもかと映画の中で出してきたもはや鈴木亮平主演の映画という感じであったのだ。
鈴木亮平はNHK大河ドラマで西郷隆盛役などをして、それからというもの、今や、当然主役の正義側のヒトを演じることが多かったのであるけれど、やっぱり、鈴木亮平は悪側のサイコパス的な人物をやらせたら、その存在感たるや、かなり凄いよなというか、吹っ切れ方が素晴らしいというか。その羽目の外し具合が天下一品というか、ここまで行ってくれると、こっちも許せるし、ゾクゾクしちゃうぜって感じだったね。
映画は、ハリウッド映画でもフランス映画でも、邦画でも、北野武映画でも、やっぱりヤクザ映画に尽きるってところになるのは、それは死が簡単に生の向こうにあるからだ。そして、その死を運んでくるのがサイコ的野郎であると、何故か映画が締まってくるという循環にあるのだ。観てるこっちにしても、その死の予感を感じながら、そいつが出てくるとそれなりに緊張させてくれるのだ。
そんなこんなで、鈴木亮平は東京外大出身のエリート系俳優でありながら、真逆のヤクザや変態野郎を演じさせると、観る者をゾクゾクさせてくれる実は根っからのハングレ野郎のマインドを持っているのだ。顔も、マジで、ハングレだろ!鈴木亮平のハングレ度合いに頭が下がりますぜ。
鈴木亮平の変態度満載映画
TOKYO TRIBE
このハングレ度満載の鈴木亮平の映画は、前にも紹介したけれど、かなり昔からあって、脈々とその系譜を維持成長させてきていたんだね。
TOKYO TRIBE/トーキョー・トライブ [Blu-ray]
そのハングレ変態度合いの頂点にあると言っても良い映画が、『TOKYO TRIBE』だろう。
近い未来の“トーキョー”には様々なトライブ(族)が存在し、そこに住む若者たちは、街を暴力で支配しながらお互いの縄張り
内容紹介
を守っていた。トライブ間の暴動・乱闘は日々繰り広げられるも、互いの力関係は拮抗し絶妙なバランスで保たれていた。
しかしある事件をきっかけに、その均衡はもろくも崩れ去る。「ブクロWU-RONZ」のヘッドに君臨する<メラ>と「ムサシノSARU」に
所属する<海(かい)>。二人を取り巻く“トーキョー”中のトライブを巻き込んだ、激しく壮絶な一大バトルが今始まろうとしている―。
映画監督が園子温だし、清野菜名の生乳やパンティ姿が見れるという特典もあるし、とにかく、ハングレ変態度は行き過ぎている。信じられんクライに。逆に、やはり、ここまでいくと、爽快だぜ。
人間、キレル時には、とことん、キレよ、というのが大事なんでしょうかね。
変態仮面
次に、押さえなくてはいけないのは、これは一応コメディ系正義マンなのであるが、変態的ハングレ度がMAXな映画の『変態仮面』シリーズであろう。
この映画では、鈴木亮平の変態度が頂点に達し、顔にパンティを仮面として被せるのであるが、それがとても似合っているし、「ワイルドセクシーV字サスペンダーTバック」を身に着けた鈴木亮平は大変に変態の向こう側に突入して、逆に爽やか(?)でさえ、あったのである。
そして、西野七瀬:新人俳優賞受賞
ちなみに、今回の日本アカデミー賞新人俳優賞に『虎狼の血Level2』のスナックのママ役の西野七瀬も選ばれていました。ム、ム、ム、彼女の若いのにどこかやつれた感じがとても素敵でありましたね。これも、意外な発見が出来たところでもありますよ。
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