吉高由里子の個人的にファン。なので、全く、彼女について、記事を書かなかった。今は、どちらかといえば、テレビを中心に露出があるので、今回の吉高由里子については、映画に関して、少しみていってみようと思っている。今回は、全てを出し尽くせないので、好きなものだけを挙げてみた。
紀子の食卓
「蛇にピアス」で知名度が上がるまでの3年前の2005年に映画デビューしたのだ。吉高由里子は。この映画では長女(吹石一恵)の妹ユカ役で出演し、なんと、ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞している。最初から、この人、演技者として才能があったのだね。
映画自体は園子温監督の映画なので、血は必至で、家族映画だが、怖いサスペンスホラー映画というべきか。
とにかく、吉高由里子の演技は自然体です。信じられないくらい、普通に演じている。観てもらえば、判りますね。
交通事故
彼女は、この映画デビューの後、「転々」や「僕の彼女はサイボーグ」などで脇役で映画出演をしているが、2007年に交通事故にあい、顎の骨を折る重傷で入院したのだ。
彼女は、その時に、「死も覚悟したその事故を通して、仕事が無くふてくされていた自分が、いかに周りに助けられていたのかを知るきっかけになった」と振り返っている。別のインタビューでも「あの頃の私は人間的にとんがっていたし、人に感謝することも知りませんでした。お前は一度、痛い思いをしないと分からないと、ああいう事故の経験が与えられたんだと思います」と語っている。
吉高由里子の映画人生は、実は、この交通事故で変わったのである。というか、転機となり大ブレークに移行したのだった。こういうことがあるんだね。
蛇にピアス
かなりの人が知っていると思うけど、彼女の映画女優としてブレークしたのは、この「蛇にピアス」だ。そこでヌードになったことでも、話題だ。
そして、こっちも私としては俳優として買っている「高良健吾」が出ているのだ。監督は蜷川幸雄だし、原作は金原ひとみの芥川賞受賞作であるし、入れ墨の世界の話であるし、ナカナカの衝撃作品なのだ。そこで、デビューしたのだから、吉高由里子の登場は当然ながら、衝撃的だったよね。
茶髪にしてチャラくしても、吉高由里子の存在半端ねぇ。
その後、この二人は、あの名作「横道世之介」で共演するのだった。別の世界で。良かった。あの世界で二人はまた出会えて、良かった。ホッコリとしていて良かった。
あの頃の美しさは今もそのまま。
そして、彼女は左利きなのだ。ここは重要なポイントだ(?)
痩せているからこそヌード。というか、濡れ場での裸体シーンが衝撃的過ぎて、参りました。ここまでやらせるかい、蜷川監督よ。その後、吉高由里子のヌードは封印されてしまった。残念である。
吉高由里子は、この映画「蛇とピアス」で、日本アカデミー賞新人賞やブルーリボン賞新人賞を受賞した。体当たりの演技だったからか。
婚前特急
「蛇にピアス」の後、吉高由里子は、「重力ピエロ」や「GANTZ」に出演する。ヒロイン役で出ているが、主役としてのブレークは、実は、この「婚前特急」であろう。多分、メジャー級映画でないので、知らない人が多いだろうが。ギャグラブコメ系映画として位置付けて良いだろうか。
とにかく、吉高由里子がキュートに演じている。5人の彼氏相手に5つ分の吉高由里子を見せてくれている。吉高由里子好きには欠かせない一品だね。この映画には、かなりの吉高由里子が詰まっていますね。
横道世之介
「婚前特急」の後、「カイジ」や「ロボジー」や「ヒミズ」や「僕等がいた」等に主役や準主役で立て続けに出演した。これらについては、次回に、話をしていくことにしよう。今回は、吉高由里子の良さが出ている「横道世之介」について、勝手に語らせてもらおう。
写真の好きな横道世之介とデートをする幸せなお嬢様与謝野祥子。
二人で、世之介のアパートの前で初雪を見る。
年月が流れ、日本に戻った与謝野祥子は横道世之介を思い出す。哀しい最後のあたりのシーンだ。
兎にも角にも、吉高由里子と高良健吾のカップル主演の映画であります。今は犯罪映画で引っ張りだこの吉田修一の小説「横道世之介」の映画化。高良健吾の世之介のお人好しと図図しさが、お嬢様である吉高由里子の与謝野祥子の初々しさキャラに相俟ってアウフヘーベンして、バカバカカップルだけれども、とても、素敵な良い雰囲気を醸し出してくれています。やはり、この小説は、この二人でしか映画化は無理でしたね。おススメです。
ユリゴコロ
最後に、この「ユリゴコロ」だけは紹介しておきます。というか、紹介しなくてはならないね。「検察側の罪人」とかあるけれども。
吉高由里子は今まで、そこまでのダーク・サスペンス系映画には出演してこなかったが、この「ユリゴコロ」に出演したからだ。
上記のDVDの説明で十分過ぎるけれど、吉高由里子の存在が大き過ぎるね。ユリゴコロ。殺人者である母の美沙子を演じた吉高由里子。
ちなみに、ユリゴコロとは。
言葉を発しない幼少期の美紗子を心配した母親は美紗子を病院に連れて行きますが、美紗子を診た医師はどうやらお子さんにはユリゴコロがないようですと美紗子の母親に告げます。医者の言う、言葉を発するには心が安全な場所で生きているというユリゴコロが必要なのだというところから持ってきています。医者の言うユリゴコロとは医者の作った造語でしょう。
美沙子にとってのユリゴコロは殺人だっだ。小学生の時から殺人を繰り返す美沙子。そして、行き着く先で美沙子を助ける父洋介。救いのないダークな世界。その美沙子を演じきった吉高由里子。今までにない役どころでした。連続殺人者を演じたのであります。驚きですよね。しかし、いつものことながらでしょうか、吉高はやり切りましたね。一皮、また、むけたかもしれませんね。
悲惨極まりない話のこの映画にも、救いはあったように思います。美沙子の息子松阪桃李と洋介を想う気持ちに。
洋介に助けられ洋介の過去を知り洋介と一緒に生きることを決めた美沙子。
娼婦となった美沙子が元上司をフライパンで殺してしまう。
洋介は美沙子をダムに連れていき殺そうとするが出来ずに、美沙子に地図と金を渡し生きていけとダムに置き去りにする。
コメント