ぼくは明日、昨日のきみとデートする

女優

この映画は邦画の恋愛系タイムパラッドクス系映画の最高峰にあると言って良いと私は勝手に思っている。主人公の彼が福士蒼汰で、彼女が小松菜奈という私の中ではベストな配役になっているし、バックに流れるバックナンバーの音楽も美しい。

運命的な一目惚れをした主人公がやがて明かされる彼女の秘密を知り、奇跡のような時間を過ごす悲しくも美しいSFラブストーリー。彼女の秘密の設定がこの小説・映画の大変重要な要素となる。そう、パラレルワールドの世界なのだ。彼女美は彼とは別の世界の住人だった。彼らは逆の時間で生きているのだ。彼女は彼の未来がわかるのだ。そう、5歳の彼を助けたのが35歳の彼女、5歳の彼女を助けたのが35歳の彼。時間軸が逆に流れている2人は運命で結ばれている。そして、二人は5年周期に30日間しか会えないルールがある。なので、どう考えても、ある時点でというか、ある地点で彼と彼女は別れる以外ないことになるわけなのだ。だから、この恋愛系タイムパラドックス系映画は切なく哀しい。その切なさを福士蒼汰も小松菜奈も京都の静かな景色の中で上手に演じている。

全体のストーリーのところはWikipediaに任そう。

京都の美大に通う学生の南山高寿は、通学電車の中で出会った福寿愛美に一目惚れする。勇気を振り絞って声をかけ、別れ際に「また会える?」と聞くが、それを聞いた彼女は突然涙を流し、抱き付いて来たのだった。驚く高寿には、この時の彼女の涙の訳を知る由もなかった。翌日、美大の授業で動物園に行くと、そこで昨日の彼女と再び出会う。その後すぐに2人は意気投合し、交際がスタートするが、初めてのデート、初めて手をつなぐ、初めてお互いを名前で呼び合う・・・そんな初めてのことがあるたびに、彼女はなぜか涙を流す。高寿はそんな彼女を不思議に思いながらも愛情を深めていく。 違和感を覚えたのは、誰にも見せていない自作小説のヒロインの名前を、彼女が知っていると気付いたときだった。「予知能力でもあるの?」と聞く高寿に、彼女はいった。 「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」
初めてキスをして愛し合った日、高寿は想像も出来なかった彼女の秘密を明かされる。そして、2人の運命はすれ違いを始める・・・

日本にも、しっかりと、異次元世界系の映画、パラレルワールド系映画のキュンとする映画があったと結構感銘を受ける映画だったのだ。

そもそも、パラレルワールドって何なんだ??

簡単な定義によれば、パラレルワールドとは、自分が今いる世界と並行して別の世界が同時に存在しているということ。今自分が存在している世界と並行してもう一つの世界が存在するというのがパラレルワールドのこと。そう、もし、あの時こういう選択をしていなかったら、私は違う人生を歩んでいたかもしれないというようなことか?あの有名な映画「バタフライ・エフェクト」もこの延長線上にあるのかな。

そして、驚くことに、パラレルワールドは、物理学や量子力学の分野でも存在する可能性があるとされています。多くの学者が研究をしているというのだから、タダモノではない概念なのだ。

このあたりのことをタイムマシン系映画をより多く論ずることで深めていきたいと思う。だって、面白いし、夢があるじゃないか?

この「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は映画だけでなく、原作小説や漫画も大変面白いので、是非手に取って見て下さいね。

バックナンバーのこの映画のテーマ曲については、以下の当サイト内記事で聞いて下さいね。

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