この秋に、小松菜奈と林遣都がW主演の映画『恋する寄生虫 』 がやってくる。 そこで、この奇妙な題名の『恋する寄生虫』について、ですね。この題名だけだと、どういう映画なのか、分かりませんね。なので、実は、何も考えないで、観に行くのが一番良いかもしれません。
もしかしたら、それは、ホラー映画かもしれないし。ラブストーリー映画かもしれないし。ファンタジー映画かもしれないし。SF映画かもしれない。
小説:恋する寄生虫 (メディアワークス文庫) Kindle版¥624
原作は、三秋 縋(みあき すがる)のWeb小説。この方の小説は、「三日間の幸福」や「いたいのいたいのとんでゆけ」など、結構人気のある作品が多くあるのだ。登場人物が奇抜というか、素敵というか。
本小説は、極度の潔癖症を患う失業者 高坂健吾と極度の視線恐怖症を患う女子高校生 佐薙ひじりとの恋の話。
SFチックなところもあり、彼の小説の特徴であるナカナカの悲しいエンドに向かっていくところもあり、そもそも、寄生虫と恋愛はどう関係してくるのかという論点もあるし。兎に角、発想はユニークだね。
「ねえ、高坂さんは、こんな風に考えたことはない? 自分はこのまま、誰と愛し合うこともなく死んでいくんじゃないか。自分が死んだとき、涙を流してくれる人間は一人もいないんじゃないか」 失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。一見何もかもが噛み合わない二人は、社会復帰に向けてリハビリを共に行う中で惹かれ合い、やがて恋に落ちる。しかし、幸福な日々はそう長くは続かなかった。彼らは知らずにいた。二人の恋が、<虫>によってもたらされた「操り人形の恋」に過ぎないことを――。
内容紹介
コミック:恋する寄生虫 (全3巻)Kindle版 ¥1,802
そして、当然のことながら、漫画化はされているのである。
失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。一見何もかもが噛み合わない二人は、社会復帰に向けてリハビリを共に行う中で惹かれ合い、やがて恋に落ちる。しかし、幸福な日々はそう長くは続かなかった。佐薙の恋人となった高坂に、和泉が衝撃的な事実を告げる。「あんたの頭の中には新種の寄生虫が住み着いている。その感情は〈虫〉によって作り出されたものだ」。真実を知った二人の「操り人形の恋」の行方は――。〈虫〉を駆除するために引き離された高坂と佐薙。高坂は治療が順調に進み社会に適応していった、――ように見えた。予想に反し、〈虫〉を殺すことはまったく逆の作用を起こした。そして、佐薙は病室から姿を消した。
内容紹介
映画:恋する寄生虫
映画画像
ということで、小松菜奈主演の映画『 恋する寄生虫 』がやってくる。
失業者の高坂賢吾(林遣都)と不登校の少女佐薙ひじり(小松菜奈)は、共に、虫に寄生され、そのために社会に馴染めないでいる。
世界をヘッドホーンで遮断していく佐薙 ひじり。
極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に過ごす失業中の青年・高坂賢吾。
寄生虫に詳しい 佐薙 ひじり。
視線恐怖症に苦しむ繊細な心の持ち主である佐薙ひじり。
夕陽を背景に自転車で二人乗りするシーン。
佐薙ひじりと高坂賢吾 が「社会に適応するためのリハビリ」と称し、デートをする。
映画公式サイト
映画予告編
人の心
製作された映画監督が言っているように、「人間の心はどこにあるのか? 心は目にも見えないし形もないけど確かにそこにある。」ので、この映画、実は、人の心の在り方について、寄生虫というファクターを使って、考えてみたものとも言えるね。なので、それなりに深い映画に仕上がっているようだね。人や社会との関係に不適合な孤独な二人の心の有り様や交流の中から、何を得ることが出来るだろうか?そんな魅力のある作品が、もうすぐ私たちの前にお目見えするのだ。コロナの今だから、きっと、意味があると思う。
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