永遠の1/2

佐藤正午
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佐藤正午の小説に惹かれる

佐藤正午の小説に惹かれる。それは、この作家がデビューした時の「永遠の1/2」から離れらないからかもしれない。

ぐうたらな主人公とツキの問題

どちらかというと、ぐうたらな博打好き主人公がどうしようもなく駄目で、だから、素敵なのだ。当然、ツキの話が出てくる。ぼくは失業したとたん、ツキがまわってくる。

ジャイアンツとブリジット・バルドーとレイモンド・チャンドラーが好きなぼくは友達とはホワイトホースを飲み、足の長い女の良子とは「もう頬杖をつかない」を観る。

自分とそっくりの男

自分とそっくりな人間がこの街にいる。競輪場で間違われ、ロバート・ワグナーが好きなママのやっているロバートという店でも間違われ、そんなこんなで、この瓜二つのおとこのために散々な目にあう。

ツキはどこに行った?深夜映画では「ローズマリーの赤ちゃん」がかかっていた。

負け続ける

巨人の江川は負け続けている。そんな時、通算5回目の人違いにあった。競輪場で。それも殴られた。

その頃、ハヤカワミステリーの好きなぼくは、コリン・デクスターの「ウッドストック行き最終バス」をコインランドリーで読み、深夜テレビで「ラストショー」を見た。ちなみに、ものを持たないぼくもピンクフロイドの「狂気」のレコードを持っている。

ぼくの災難

引き続き、ぼくは野口だか山崎だかと言う名の男に間違えられ、プロレスラーのような男にまで脅迫される。少女までぼくのアパートに押しかけ、大変な騒ぎが起こる。このとんでもない男をぼくは追い始める。

そして、最後にぼくは野口修二に逢う。もう一人の自分に逢いたかった。ただの女たらしのどうしようもない男に。この男、ノストラダムスの大予言を信じていた。

今はスマホから、記事編集をしている。スマホのhopperoceanというサイトを立ち上げた。そこに、そっくりの記事を書いた。永遠の1/2を意識してだ。どこからでも、自分の記事を管理できるというのは、凄いね。

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