横浜流星と同じように、若き俳優として気になる存在が、伊藤健太郎です。彼の存在が近頃かなり気になっています。
そこで、映画好きとしては、少しだけ、伊藤健太郎を検証しておきます。
コーヒーが冷めないうちに
伊藤健太郎を知ってしまった
初めて、映画で、伊藤健太郎に触れたのが、この映画だった。今もそうなのだが、その時に思ったことは、「何なのだ。この普通っぽい男優は?」ということだった。
そうなのである。彼の良さは自分でも確か言っていたと思うが、その普通さなのである。そこが全面に俺の前に出てきた感じだったな。
普通だとしても、なかなかの優しさを展開し最初から最後まで有村架純を大事にしていこうとする伊藤健太郎のこの映画での存在は、実は後からジワジワ来るものでしたね。
あらすじ
「コーヒーが冷めないうちに」は、邦画ファミリー的なSFもの。コーヒーが冷めるまでの短い時間が過去に戻れるというテーマ。主演は有村架純だ。何故か、こいつは演技が上手い。そこに出演していたのが、伊藤健太郎であった。
この喫茶店の近くに住む大学生の新谷亮介(伊藤健太郎)は、かねてからこの店で起こる不思議な出来事、そして数(有村架純)のことが気になっていました。やがて亮介は、この店でコーヒーを淹れるのは時田家の女が代々受け継いてきたものであり、謎の女の正体が数の母・要であること、そして要は亡き夫に会いに行くためにあの席でコーヒーを飲んだきり“幽霊”となってしまい、現世に戻って来れなくなってしまったことを知ります。母を幽霊にしてしまった自分だけが結婚し幸せになることを悔やむ数(有村架純)に伊藤健太郎はある素敵な計らいをします・・・。
この映画はタイムリープ系ファンタジー映画として良く出来ています。そして、映画は4つのオムニバス形式になっていて、それぞれが、上手に連携しています。
惡の華
伊藤健太郎の演技
彼の演技が良かった。彼を知ったのは、上述したように、あの有村架純主演のタイムパラッドクス映画「コーヒーが冷めるまで」が初めてだったが、その時の印象を遥かに超えた演技だった。
青春のまどろっこしさを十分に演じれていたのではないか。こやつ、ナカナカ、やりおるヤツよの。今後の活躍に、かなり期待できる。(と思ったら、何か凄い人気になっておるね)
映画のあらすじ
山々に囲まれた閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。ある放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子の体操着を見つける。衝動のままに春日は体操着を掴み、その場から逃げ出してしまう。その一部始終を目撃したクラスの問題児・仲村佐和は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある”契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まった・・・。仲村に支配された春日は、仲村からの変態的な要求に翻弄されるうちに、アイデンティティが崩壊し、絶望を知る。
Amazon Prime Video
惡の華映画公式サイト
惡の華インスタグラム
惡の華:漫画原作
調べたら、漫画原作の映画化で、漫画は同題名の押見修三が描いた「惡の華」なのであった。何と、読んでいなかったのである、この私が。迂闊としたことに。かなりの有名どころの漫画は押さえてきたつもりなのに、外していましたね。クソムシです。
早速、読んでみた。思春期のある中学生活から高校生活。絶望をテーマに、思春期特有の精神的彷徨と自我の行方を描いた青春漫画である。押見修三の切り口が鋭く、斬新で、面白い漫画ではあった。
アニメ惡の華公式サイト
デメキン
伊藤健太郎の初めての主演映画であります。この頃は、まだ、芸名は、健太郎でした。本名の伊藤健太郎に戻したのは、この映画の後ですね。
デメキン公式サイト
総長伊藤健太郎
元いじめられっ子が暴走族の総長になるというある意味難しい話なのに、伊藤健太郎は、その両方を上手に演じましたね。『惡の華』の主人公と『今日から俺は』の彼との揺れ幅の多いところを演じたっていうのかな。
やはり、弱者の立場を知っているからこそ、漢気があるところを表現できている伊藤健太郎。
あらすじ
この映画に関しては全体的に低評価も目立つけど、福岡のヤンキー映画としては面白かったのではないかな。
田舎の不良の絶妙なダサさが面白くて楽しかった。あの頃の不良って、こんな感じだったんじゃないの。
とにかく、主演の伊藤健太郎と助演の山田裕貴の二人が、若者の危うさや儚さを上手に演じられていた感じがするね。
伊藤健太郎や山田裕貴が気になる人には、お勧めするね。暴力的だとしても。
漫画原作
伊藤健太郎
新しい時代の新しい役者と言えるかもしれない。かなり、やはり、気になるね。
だって、普通の男を演じられる男優って、あまり、いないよね。そこらへんにいそうな感じの男の子であること自体が凄くない。
そのくせ、難しい役どころを普通に演じているような感じは何よ。ってところかな。その役の揺れ動く感情をあのマイルドな顔で表現できているのだから。
特に、人の持っている弱さを演じさせたら、イイね。そして、それでも、そこから前を向いて歩き始めるあたりのところが。
今回の『惡の華』の演技なんて、そのあたりが上手に表現できていたね。朝ドラのスカーレットの息子役でもそうか。そう、繊細なところを普通の男として表現できる俳優。
それから、何となく、プライベートで、男友達が多そうなヤツだな。オールナイトニッポンを聴いていた時も、そういう感じがしたな。多分、そのままのいい奴なんだろうな。
てなところで、彼は相当気になるので、今後も注目していきます、です。
コロナで映画やテレビ界も大変だけれど、これだけ良い若い俳優達が出てきているのだから、その灯が消えないように、次に繋がっていくように、観る側としては、多くのエンタメ製作者や彼らを引き続き応援していきたいですね。
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