伊藤健太郎研究その19:復帰初戦・拒絶と許容

伊藤健太郎
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伊藤健太郎が、久しぶりに、テレビに画像として出てきた。逮捕以来、初めてのインタビューVTRとは言え、メディア出演となった伊藤。

伊藤健太郎に「言い訳するな」の声 「逃げている認識なかった」TBSインタビューに賛否広がる
ひき逃げ事故を起こし、その後、起訴猶予処分となった俳優の伊藤健太郎さんが、2021年5月1日放送の「新・情報7Daysニュースキャスター」(TBS系)のインタビューVTRに出演。そこで語った内容に、視聴者から厳しい声が上がっている。「あ、ひ...

しかし反応は芳しくなく、この報道番組に関して、とても批判が多いというのが現状のようである。

《この期に及んでまだ言い訳みたいな言い方》《取って着けたような言い訳や理由付けのオンパレード》《潔く自身の罪を認めた方が少しは心象が良かった》といった声がネットにあふれている。

出典:BIGLOBE ニュース

そして、その後も擁護すれば、擁護した芸能人等をまたバッシングするという負のループ状態になってしまうという塩梅だ。

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5月1日放送の情報番組『新・情報7Daysニュースキャスター』(TBS系)に、俳優・伊藤健太郎がVTR出演。昨年10月に起こしたひき逃げ事故について、初めてテレビのインタビューに応じたが、ネット上では、伊藤の発言内容に批判が相次い...

だが、一方で、事故から半年近く経過した今年3月に、伊藤健太郎は、不起訴処分となっている。被害者二人とも示談が成立したということでもある。刑事処分と民事処分の2つとも、一応クリア出来ている訳なのだが。今残っているのは、芸能人というイメージ責任とCMや映画テレビ等のメディアに対する損害賠償責任の2つである。

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バッシングは凄いが、しかし、支える人達もいる。今も必死に応援しているファンがいることはTwitter等でも事故以前より少なくなったが、よく判る。加えて、〇〇グループがバックにスポンサーとしてついているとの報道もある。もし、これが真実であれば、映画とかへの復帰は結構早くあり得るとの可能性は強いかもしれない。芸能界は甘いと見るべきなのか?

こんな彼の復帰初戦に関しても、いつもの二項対立構造が頭の中に浮かんでくるのであった。断罪することと許すこと。拒絶と許容。果たして、伊藤健太郎という役者はこのように事件が不起訴で終わった後でも、観る側として切り捨てるべき人物なのか?そこまで、芸能人以前に、人として本当に駄目なのか?

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考えてみれば、今よりもコンプライアンスやネット情報やSNSがとても低かった頃の話ではあるが、あのビートたけしにしても大きな刑事事件を起こしているが、それなりの謹慎の後、復活して、今は大御所になっている。あのまま消えてしまわずにリバイバルし、俳優や映画監督として、彼の持っている才能が多いに開花したのも事実だ。伊藤健太郎とは才能が違うと言う人もいるだろうが。

そんなたけしは、伊藤健太郎の件について、渦中のその報道番組で、「タレントが事故を起こすとそのあとのメディアの書き方って酷いよね。タメ口利いたり」とコメント。やはり、自分が刑事事件を起こしその時のことを思い返して、伊藤健太郎について、発言したのであった。だが、このコメントがあっても、その後、伊藤健太郎を、ビートたけしのように擁護する人は少なかった。伊藤健太郎の説明は目撃者発言と違う。自己保身のための虚偽発言でもあると、かなりの厳しい指摘が現れた。

芸能人を取り巻く時代環境も大きく変わったのは、間違いないであろう。メディアよりも、一般人の影響力が強くなってきたのである。

とは言え、次の点は押さえておいても良いのではないかと思っている。少なくとも、この事件が起こる前の彼の役者としてのレベルは決して低くはなかったと思っている。むしろ、新しい若手の期待できる若手俳優を見つけた感じではあったのだ。ここまでバッシングされ周りの人々からすると受け入れるのが難しいような針の筵状態ではあるが、個人的には、やはり、頑張って俳優を続けていってほしい存在と感じている。またしても、自分は甘いのだろうか。

そして、彼に好意的な人達もいることを知って欲しいとも思う。例えば、下のYouTube。伊藤健太郎への報道やメディアがおかしくないかと。そして、彼らに誘導されていく世間の中で、少なくとも、オジサン達のように擁護する人達がいることも知るべきでなかろうか。ビートたけしと同一延長線上にある発言であるのだ。罪を憎んで人は憎まず。こういうようにみていくと、つくづく、今のソーシャルネット時代のメディアや人の気持ちの潮流の激しさと個人が復活することの難しさを非常に感じるのであるが。

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推測に過ぎないが、この事件を通じて、伊藤健太郎の心はとても揺れ動いてきたであろう。地獄のような心の葛藤を持ち自分の事故以前の俳優として人としての至らぬ点についても深く考えたのではないだろうか。自分が悪いとはいえ、このような経験を持ったことは、反面教師での芸の肥やしではないが、役者の幅が拡がったに違いないと思う。役者として復帰すると意思決定をした以上、ダークな部分を背負ったままでも、彼には頑張り通してもらいたいと思う。遠いであろうが、多くの人が許す機会を与えて欲しいと思うところである。そして、彼には、更なる良き役者・俳優になっていってもらいたい。まだ、若いのであるから。拒絶と許容。許すことを選ぶのも、大事なのではないだろうか。人として。

コメント

  1. 佐田野さくら より:

    有難いです。貴方の言葉は本当に救われます。私は彼を信じ見守ります。皆様の心を信じます。ありがとう

    • golgo@hopper より:

      良い方向に行くといいですね。時間がかかるかもしれませんが、彼の新しいドラマや映画を私も待っています。そうですね。信じましょう。

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