トレンツ・リャドの絵画は哀しい

絵画
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絵を描くこと

日中、エドワード・ホッパーのことを、絵のことを考えていた。

そういえば、とても、素敵な画家がいたはずだ。

ある時期、俺は絵を習いに行っていた。近くの駅を超え坂道を降りて行ったとこころに、その絵の先生の店はあった。

油絵を描きたかったのだ。ただ、何となく。

そうではなく、仕事でのストレスを発散するために、キャンバスに絵の具を叩きつけたかったのかもしれない。

絵の先生

絵の先生の店は絵の画材屋だった。

先生は結構年を取っていたし、生徒はもう一人オヤジがいるだけだった。曜日が違うので、他にも生徒がいたかもしれないが、他の生徒は見たことはなかった。

そして、先生は、結構良く喋り、口うるさかった。

それでも、先生は、絵の教え方は上手かったし、自由に描かせてくれた。

俺はろくにデッサンも勉強せずに、油絵を始めた。

最初に書いた静物の絵は今も俺の部屋に飾られている。

先生は青の絵の具を1つ作っている。それは世界で認められたものだ。

そう、新しい青を作ったのだ。それを自慢げに話していた。

そして、俺は転勤し、油絵を辞めた。

それから数年経ち、地元に戻った時、店は無くなっていたし、先生は死んでいた。

トレンツ・リャッド

油絵を描いていた頃、俺は良く美術館にも行ったし、銀座の百貨店での展覧会や即売会に出掛けた。

そんな時に、俺は、何故か、トレンツ・リャッドの展覧会が三越でおこなわれていたので、足を運んだ。

この画家のことは、それまで、全く知らなかった。

こんな油絵を描く人がいるんだと、まずは、その不思議なタッチに単純に感動した記憶がある。

そして、見れば見るほど、その美しい絵の向こうにある孤独を感じて、益々好きになっていった。

金のなかった自分は、5,000円の作品集を購入して、貪って、見た。

早世した画家

それから、また、月日が流れて、トレンツ・リャドのことをすっかり忘れてた。それを想い出したのだ。

そういえば、スペインの若い画家で夭逝した人がいたことを思い出してしまった。直ぐに名前が出てこなかったものだから、一部名前の言葉が浮かんだ時には嬉しくなってしまった。

その名は「J.T.リャド(Joaquin Torrents Llado:1946-93)ホアキン・トレンツ・リャド」である。

ハードボイルド系の絵ではないかもしれないが、その絵の持つ美しさの反対にある孤独さに、俺はかつて美術展で本物を見た時に心を打たれたのだった。

なので、紹介をしておきます。彼の絵を。

トレンツ・リャドの絵の展覧会

ホアキン・トレンツ・リャド 「カネットの夜明け」 睡蓮 絵画 朝日 風景画 シルクスクリーン 版画 額付きアートギャラリーモトカワ 定価¥450,000

ホアキン・トレンツ・リャドがシルクスクリーンの版画で制作した絵「カネットの夜明け」は、1991年にリリースされたシルクスクリーンの版画です。 レギュラーエディション250部、ローマ数字バージョン90部、AP(作家保存版)60部、PP(刷り師保存版)15部、トータル415部のシルクスクリーンの版画が制作されました。 本作品はその中のレギュラーエディションのバージョンです。 このシルクスクリーンの版画のタイトルは、ホアキン・トレンツ・リャドが住んでいたスペインのマジョルカ島にあるカネット邸の庭を描いたところからきています。 朝の静寂に包まれた睡蓮の池に、オレンジ色の朝陽が映りこんでいます。 ホアキン・トレンツ・リャドが持っている類まれな技術とセンスで描かれた素晴らしい絵だと思います。 なおこのシルクスクリーンの版画はホアキン・トレンツ・リャドの生前の作品で、リャドの直筆鉛筆サインが入っています。 ホアキン・トレンツ・リャドがシルクスクリーンの版画で制作した絵「カネットの夜明け」をぜひご自宅のインテリアやコレクションの絵としてご購入ください。

ホアキン・トレンツ・リャド 「ジヴェルニーの花」 薔薇 花 絵画 シルクスクリーン 版画 額付き
アートギャラリーモトカワ  定価¥380,000

アキン・トレンツ・リャドがシルクスクリーンの版画で制作した薔薇の花の絵「ジヴェルニーの花」は、1995年に制作されたシルクスクリーンの版画です。 この薔薇の花の絵のシルクスクリーンの版画は、ホアキン・トレンツ・リャドが生前に描いた同名の油絵の絵画を原画として、ホアキン・トレンツ・リャドの死後制作されました。 当然、ホアキン・トレンツ・リャドはサインができませんので、遺族であるピノ夫人の直筆サインが入っています。 レギュラーエディション300部、ローマ数字バージョン225部、AP(作家保存版)75部、PP(刷り師保存版)5部、HC(非売品)10部の合計615部のシルクスクリーンの版画が制作されました。 本作品はローマ数字バージョン225部の中の15番の作品です ホアキン・トレンツ・リャドが一番好きだった薔薇の花のシルクスクリーンの版画です。 ホアキン・トレンツ・リャドのシルクスクリーンの版画の中でも、特に人気が高く、マーケットにもなかなか出てきません。 この先も、なかなか探すのが困難な作品の一つです。 ちなみに薔薇の花の花言葉は「愛」、「美」です。 ホアキン・トレンツ・リャドがシルクスクリーンの版画で制作した薔薇の花の絵「ジヴェルニーの花」をぜひご自宅のインテリアやコレクションの絵としてご購入ください。

ホアキン・トレンツ・リャド 「マルパスの入り江」 絵画 シルクスクリーン 版画 額付き
アートギャラリーモトカワ 定価¥324,000

ホアキン・トレンツ・リャドがシルクスクリーンの版画で制作した海の絵「マルパスの入り江」は、1992年にリリースされた海の絵のシルクスクリーンです。 ホアキン・トレンツ・リャドらしい大胆で確かな筆さばきにより描かれた素晴らしい海の絵です。 ホアキン・トレンツ・リャドの絵画や版画は、花や女性を描いた作品が多いですが、流石に海の絵を描いてもホアキン・トレンツ・リャドが描くと天才だなと納得できます。 このシルクスクリーンの版画はホアキン・トレンツ・リャドが精力的に制作活動をしていた1992年にリリースされ、もちろんホアキン・トレンツ・リャドの直筆鉛筆サインが入っています。 ホアキン・トレンツ・リャドのファンにとってはコレクターズ・アイテムの一つと言ってもいいシルクスクリーンの版画作品です。 ホアキン・トレンツ・リャドがシルクスクリーンの版画で制作した海の絵「マルパスの入り江」をぜひご自宅のインテリアやコレクションの絵としてご購入ください。

J・トレンツ・リャド『マリアとの自画像』ミクストメディア
ノーブランド品  定価¥50,000

■ 商品の詳細 ■作品名:マリアとの自画像/作家名:J・トレンツ・リャド/技法:ミクストメディア/額装サイズ:63×48cm/絵サイズ:48×34cm ■補足説明■限定100部 刷師サイン入り 新品 額付 

略歴 ホアキン・トレンツ・リャド(Joaquin Torrents Llado)

1946 スペインのバダローナ(カタロニア)に生まれる。
1955 バルセロナのアカデミア・パルスで絵を描き始める。
1961 バルセロナのサン・ホルヘ高等学校で絵画を学ぶ。この間、多数の賞を受賞。アミゴ・クージャス・ファウンデーションより奨学金を受ける。
1965 助教授に指名される。
1968 パルマ・デ・マジョルカにアトリエを設置。
1986 アメリカ・テキサス州の名誉市民に選ばれる。
1988 世界中の色々な分野で特に活躍した人に対して贈られる「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれる。スペイン人のアーティストとしては、ミロ、ダリに続き、史上三人目。
1990 初のシルクスクリーン作品三作をガレリア・プロバより発表。
    『ジヴェルニーモネの家』『ベルヴェデーレの睡蓮』『リビエラ公園』
1991 「セビリアフィエスタ」公式ポスター『ヒラルダの塔』制作。
1992 花のオリンピック「フロリアード1992」日本公式ポスター及び記念版画 『ゲーテの詩と共に』を制作。
1993 10月6日、パルマ・デ・マジョルカにて永眠、享年47歳。

1995 ミュージアムパーク・アルファビア(淡路島・洲本市)内に、リャド美術館完成。
2000 マジョルカ島に、アトリエを公開した個人美術館を建設。

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