タイムマシン系映画・漫画・小説100選

SF映画

100選に至るまで、まだまだ。連続して、工事中であります。

古今東西、邦画・洋画を問わず、時空を超える映画・漫画・小説は大変興味深い。そこで、映画・漫画・小説に関して、タイムマシン系エンタメと銘打って、面白いものを想い出せるだけ、書いていくつもりである。

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信長のシェフ

ちなみに、信長のシェフの最初のあらすじは以下の通り。

現代の料理人・ケンは、戦国時代にタイムスリップし、記憶を失ってしまう。彼が目を覚ますとそこは戦国時代だった。自分自身については過去はおろか、本名すら思い出せないケンであったが、料理の技法や料理に関連する記憶だけは残っており、自身が未来から来た者である事を自覚する。料理人ケンは、間者と思われ斬り殺されそうになり、川へ飛び込んで逃げた。川を流れていた瀕死のケンを助けたのは、夏という女性の刀鍛冶。自分の過去も、現代人であることも思い出せないケンだが、料理の技法や料理に関連する記憶だけは残っていた。この時代に存在しない調理法による料理を売り出し、京の都で評判になったケンを、織田信長は自分の料理頭に取り立てた。京で評判の料理の噂を聞きつけた信長は、強引にケンを自分の料理人にする。戦と料理が織りなす前代未聞の戦国グルメ絵巻!(一部、Wikipedia風)

この漫画は既に25巻まで単行本が出ている。タイムスリップ系の歴史漫画としては、大変なロングランである。そして、この漫画は、なかなかどうして、初めてのタイムスリップ系歴史ものとしては新ジャンルを確立しつつあると言えるのではなかろうか。そこがまず凄い。原作者のこの発想が凄くないか?ある程度史実になっている戦国時代の世界に、全く現代の違う職業の人間を持ってくる。そのように、この2つの世界観をミキシングすることで、そこの衝突から出てくるであろう新たなストーリーを史実に沿いながら創作していっているのだ。面白しくはないか?この漫画、なんてたって、ある程度、史実に基づいたものに根差しているのだ。そうだよな、この時、織田信長はこう行動し、上杉謙信は確かこういう人物だったよな、豊臣秀吉も明智光秀も実際に織田信長と関係はこうだったのだろうなとか・・・などなどと思うし、歴史の勉強になるのだ。そこに、料理人ケンが絡むことで、かなり、話はアウフヘーベンしてしまう。熱いね、正直。だから、面白さ、ボーナスポイントだ。

それに加えて、この漫画のワクワクするとこところは、料理の点である。現代のフランス料理を中心にした料理の数々のものを戦国時代の食材や調味料の少ない中で、ケンが頭を使って作っていく。その料理の美味しさと卓抜さに、歴史の有名人物達が舌鼓を撃ち、ケンは何度も生死を乗り越えている。だから、面白い。確かに、人間というものは、おいしい食事や飲み物を通じて、人と分かり合えるのかもしれない。てなことを、歴史スペクタル風に料理の魅力を教えてくれるのだ。そして、タイムスリップして料理をすることで、歴史の大きな歯車は変えませんけど、歴史には大変な味付けはしましたよ的なところを持ち込んでいる。本当に良く練られた漫画だよね。ケンもなんとか織田信長を生かそうと心の中で考えるけど、そこに介入したら、歴史が変わるからね。そこは、タイムパラッドクス系の話の最低原則ですね。そこは守っている。
それにしても、ケンの作る料理は美味しそうだよね。デザートも美味しそうだし。

そして、最高の登場人物はなんといっても、織田信長だろう。この誰もが憧れる戦国時代最大の天才的野性的理知的戦国武将の存在感は余りあるほど、大きい。冷徹な感じがするが、ケンを料理人にして、彼を重用し利用するスタンスは懐が広いというか、大きい。多分、こんな人物だったのだろうなと思えてくる。そして、彼の周りで多くの事件が起きる。彼が出てくると、ハラハラする。見据えている世界が人と違うのだから。彼の目指すところが普通の人と全く違うのだから。多分、織田信長はケンが未来の世界から来ていることもお見通しであろう。普通の人がありえないと思うことも、織田信長は自分の中に取り込んでいくような感じがする。今、現代、こういう器を持った男がいるだろうか?お目にかかったことがないな、ついぞ近頃という感じだ。そういうことを感じさせてくれる織田信長像をこの漫画は描いてくれている。天晴れです。

9月の恋と出会うまで

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意思決定がらみの第三弾は、「9月の恋と出会うまで」だ。何気なく、ゲオで手に取った漫画を家に持ち帰り、読んだところ、これは意外にタイムパラッドクス系漫画であったのだ。単純に、恋愛ものかな、2巻だけだから、簡単に読めるな程度で本棚から抜き取ったものだったのだ。なんと、少女漫画系なのに、サスペンスでタイムパラッドクス系だったのだ。この時点でも、俺は、ホ~、少女漫画でも、結構な時空を飛ぶ漫画を描く人がいるんだなと位にしか、考えていなかった。たんたんとした若い女性の日常にタイムパラドックスをしかけてくるとはやるじゃないかいと喝采したのだ。この時、まだ、俺は、その原作が小説にあることを知らなかったのだ。読了して、面白いので、ネットで、この漫画の背景を調べていったら、またまた、驚いた。なんと、小説➡漫画化➡映画化の黄金ロードを進んでいたストーリーだったのである。たまたま、まあいいや、これでもという感じで取った本は優秀な漫画だったのですね。

という流れの中なのだけれど、俺は、前の前の記事あたりから、意思決定に結構執着していたのだ。そう、「バッド・ディシジョン」はまさに悪しき意思決定の典型で、1つの悪しき判断が悪い方向の連続性へ落ちていくというもの。その次の展開記事の「イノセント・デイズ」になると、これは意思決定を主体的に積極的におこなうのではなく、なすがままに意思決定を委ねるという不作為の意思決定のようなものだ。この「9月の恋と出会うまで」はなんとなく爽やかな意思決定だ。なので、ちょっとしたあらすじを見る。

志織は引っ越したアパートの部屋で、壁にある誰もいないはずのエアコンの穴の向こうからの声が聴いてしまう。声の主は小説家志望の隣人の平野。しかも彼は1年後の2005年の秋から志織に話しかけているという。そして2005年の平野は志織に2004年の平野を尾行するように頼んでくる。そう、タイムパラッドクス系の設定なのだ。実は死んでしまった志織を助けるために。そう決意し、1年前に戻るのだ。強盗殺人に志織が出会わないように、部屋に居させないようにするのだ。 未来から届いた声がシラノである平野を尾行させようとするのだ。かくのごとく、タイムパラドックス系における意思決定はいつも往々にして、ある崇高な目的のために積極的に行動と結びつく。どうしたら彼女を死なせないですむか、考え尽くす。流されない、そのまま意思決定をしないスタンスは持たない。かつ、悪しき方向に繋がるバッド・ディシジョンを排除する。そうなのだ、結局は、考え尽くすことが最良の意思決定に繋がるということを教えてくれていのかもしれない。「9月の恋と出会うまで」は。

まあ、正直、タイムパラッドクス理論にはかなりの粗さがあるもだけれど、愛する人を救うために、色々なことを考えるというところが大事だと思えば、そんことはどうでも良いことかもしれません。
それがためか、小説も映画も漫画もかなり設定に違いがあります。・・・が、人を助けるために動くというモチーフは全て一致しているので、その相違をあんまり考える必要はないかもしれませんね。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

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この映画は邦画の恋愛系タイムパラッドクス系映画の最高峰にあると言って良いと私は勝手に思っている。主人公の彼が福士蒼汰で、彼女が小松菜奈という私の中ではベストな配役になっているし、バックに流れるバックナンバーの音楽も美しい。
運命的な一目惚れをした主人公がやがて明かされる彼女の秘密を知り、奇跡のような時間を過ごす悲しくも美しいSFラブストーリー。彼女の秘密の設定がこの小説・映画の大変重要な要素となる。そう、パラレルワールドの世界なのだ。彼女美は彼とは別の世界の住人だった。彼らは逆の時間で生きているのだ。彼女は彼の未来がわかるのだ。そう、5歳の彼を助けたのが35歳の彼女、5歳の彼女を助けたのが35歳の彼。時間軸が逆に流れている2人は運命で結ばれている。そして、二人は5年周期に30日間しか会えないルールがある。なので、どう考えても、ある時点でというか、ある地点で彼と彼女は別れる以外ないことになるわけなのだ。だから、この恋愛系タイムパラドックス系映画は切なく哀しい。その切なさを福士蒼汰も小松菜奈も京都の静かな景色の中で上手に演じている。

後は、当サイト内記事「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を読んで下さい。

インターステラ―

インターステラー [DVD]

題名であるインター・ステラーとは、地球を離れ新たな居住可能惑星探索を行うためワームホールを通過し、別の銀河系へと有人惑星間航行(インター・ステラー)することを指す。

この映画は時空を超えるSF映画としては、かなりのレベルの高さにあることは間違いない。まず、クリストファー・ノーラン監督によるオリジナル作品であること。そして、何を言っても、素晴らしいのは宇宙理論に関して、彼なりの観点から、映画の中に反映させていることである。特殊相対性理論(ウラシマ効果)、ワームホール、重力波、特異点、次元に於ける不可逆性の時間と重力場、ニュートン力学、音の伝達、運動の三法則等々、かなり綿密にその理論が描かれている。学生時代に学んだ物理学の基本原則が出てきているのは注目に値する。面白い。勉強になる。何故、ここまで凄いのかは、ノーベル物理学賞受賞の理論物理学者のキップ・ソーンを科学コンサルタント兼製作総指揮を務めてさせているからだ。凄すぎ、道理でなんか理論的に、こういうこともあるんだなと思ってしまうのだ。

そして、この映画の背景にあるのは、タイムマシン系映画ではお決まりの近未来での地球の危機なのだ。近未来は、異常気象・世界的な飢饉により、人類は滅亡の危機に晒されていた。映画では、元宇宙飛行士主人公クーパーの家族が経営するトウモロコシ農場に吹く宇宙風の黄ばんだ画面に地球の危機が良く映し出されている。家族の10歳の娘マーフィー(マーフ)が、キイパースンとなる。マーフは自分の部屋の本棚から本が勝手に落ちる現象を幽霊のせいだと信じていたが、ある日クーパーはそれが何者かによる重力波を使った二進数のメッセージではないかと気が付く。また、地球出発時点のクーパーと同い年に成長したマーフは、重力の研究を行っていた。ここも肝。

この映画、宇宙空間及び宇宙での話が多くなるが、土星近傍のワームホールを通り抜けて、別の銀河に人類の新天地を求めるプロジェクト――ラザロ計画はポイントだ。ワームホールを通過し、第二の地球となり得る惑星を探すミッションとは面白いではないか。現実にそういうことがあってほしい。土星の近くにワームホールが存在するという設定は凄くないか?宇宙船エンデュランスもポイントだ。この宇宙船には、人工知能ロボットTARSとCASEの二体が乗っている。ここも、将来絶対にありうるところですね。また、凍上した4名の宇宙飛行士の葛藤。

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宇宙でのタイムマシン系に関しては、ワームホールを抜けた到着先の水の惑星での一時間は地球の七年間に相当するとか、この惑星での時間の経過の描き方が重要だ。この惑星から危機一髪でクーパーらはエンデュランスに帰還するが、そこでは23年あまりが経過している。エンデュランスで主人公の帰りを待っていた隊員はすでにおじいさんになていたのだ。こういうところにも、宇宙での時のパラドックスがあるのだ。

この映画の重要なところは、クーパーとTARSが、無数の立方体が幾重にも折り重なった 4次元超立方体の空間に辿り着くところだ。クーパーはそこが、マーフの部屋を通じて地球の過去、現在、未来全ての時間と連結している空間であると気付く。クーパーは重量波を操作して本棚から本を落とす等して過去のマーフと交信を試みるところにこの映画のポイントがあろう。秒針の動きからそれをモールス信号だと紐解き、その特異点のデータを使い、娘マーフは重力問題に解を見つける。

最後は、クーパーが土星の軌道上に建造された巨大スペースコロニー内部の病室で目覚める。そこで、クーパーは年老いたマーフと彼女の大勢の子や孫たちとともに再会を果たす。ここにも、宇宙旅行のタイムパラッドクスがある。クーパーは修理したTARSとともに小型宇宙船に乗ってアメリアを捜索しにコロニーを後にする。

父と子の長い物語だ。結構人間臭い宇宙タイムパラドックス映画となっている。この宇宙飛行士役に、マシュー・マコノヒー。いい味出してます。共演にアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マイケル・ケイン。

必見のタイムマシン系宇宙物理理論系SF映画の金字塔でしょうか?!素晴らしい。

サマータイムマシン・ブルース

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面白い邦画だ。本広監督作品。『サマータイムマシン・ブルース』は2005年の8月19日と8月20日の夏の暑い熱い2日間の出来事。「昨日」と「今日」だけのタイムトラベル物語。大学の「SF研究会」のぐうたら個性的部員達に起こるコメディ。前日にクーラーのリモコンが壊れてしまい猛暑の中ぐったりしてる部員達の前に突然タイムマシンが出現する。このタイムマシンを使って、壊れたエアコンのリモコンを得るために、昨日にタイムスリップする。これがナカナカ面白いのだ。なんてたって、このメンバー、タイムトラベルして、過去の世界でふざけたことばかりするのだから。そんな中、過去を変えると今が消えてしまう可能性がある事を知ったアホ部員たちのドタバタ行動。それなりに、ぐうたらメンバーは頑張るのだ。自分たちの「今」を消さないために。

ということで、『サマータイムマシン・ブルース』はタイムマシンを使って時間移動を繰り返すSFコメディ作品です。ただただ、面白か、です。しかし、この2日間の出来事のタイムワープにも、何か深い意味がありそうで、そういうところからも、何度見ても、面白い作品だと思います。こんな昔に、こんな作品があったなんて。当時、どっとちかというと、B級映画だよね。

あの頃、瑛太・上野樹里・ムロツヨシ・真木よう子・佐々木蔵之介とまだそこまで有名でなかった彼ら俳優が若くして演じていた映画だ。それだけでも、見る価値あり。

時をかける少女

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原田知世系が原点だが、仲里依紗系の変形映画もなかなか面白い。

キャッチコピーは『記憶は消えても、この想いは消えない。時を超えて、今、新たな物語がはじまる。』

2010年の未来から1972年の過去にタイムリープする物語。当然、初代の原田知世主演の時をかける少女を意識した作品だが、リメイク版になっているわけではない。新しいストーリーがそこにはある。2つのストーリーが描かれた映画なのだ。1つは、尾道編時をかける少女の芳山和子と深町一夫を巡る再会の話があり、もう1つは新たに仲里依紗と中尾明慶のラブストーリー。この2つが交錯するのだ。

時をかける少女は何度も映画化やアニメ化やテレビ化している。タイムリープというテーマ。理科実験室、ラベンダーと、キイワードは同じだが、タイムリープの理論は今一つようわからんかった。なんというか、ラブストーリー的なのだ。そう言えば、初代映画の前後に、NHKの夕方6時からも時をかける少女のドラマがあったような気がする。自分がタイムリープしているのか?本当なのか?なんちゃって。

メッセージ

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映画「メッセージ」の原作であるテッド・チャンのSF小説だ。彼の短編集である「あなたの人生の物語」の中にあるまさに、その『あなたの人生の物語』がこれだ。この短編集(ハヤカワ文庫)には、『バビロンの塔』『理解』『ゼロで割る』『あなたの人生の物語』『七十二文字』『人類科学の進化』『地獄とは神の不在なり』『顔の美醜について-ドキュメンタリー』収録されている。ハヤカワ文庫の後ろの紹介には、
地球を訪れたエイリアンとのコンタクトを担当したルイーズは、全く異なる彼らの言語を理解するにつれ、驚くべき運命に巻き込まれていく・・・ネビュラ賞を受賞した感動の表題作(映画化名「メッセージ」)はじめ・・・・
とある。もう少し具体化すると、以下のようになる。
異星人が地球各地百十二箇所に設置した通信装置、ルッキンググラス。その装置は、大きな樽の円周に七本の脚と七つの目を配置した生物ヘプタポットを・・・・以下、かなり、本件については、非線形時間とてのタイムパラドックスについて、私めは論じておりますです。

あなたの人生の物語(タイムパラドックス系SF):当サイト内記事ご参照

モノ知り映画・小説・漫画(MonoMania)
映画・小説・漫画から素敵なものを探そう

僕の彼女はサイボーグ

僕の彼女はサイボーグ 映画 に対する画像結果

この映画、古いですが、面白いです。また、あの問題を起こした小出恵介が主役ですが、彼の演技も良くて、綾瀬はるかのヒロインとのドラマも大変良く出来ています。

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ですので、1位に選定しました。それに、綾瀬はるかのボディスーツがベストでありました。素晴らしい。やはり、文句なく1位に決定でありんす。

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一途に彼のことを想う綾瀬はるかサイボーグは、まさに、仁の咲さんのようですね。そう言えば、小出恵介は咲さんの兄でしたね。

僕の彼女はサイボーグ (2008)

昔のSF映画としては、良く出来ている作品だと思いますね。

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吉高由里子も出ていたのだぞよ。知ってた?

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当時、22歳だった若々しい綾瀬はるかのふっくらとしたかわいさが見れます。Amazonのカスタマーレビューでは、綾瀬はるか推しの人達の声が挙がっています。自分が壊れても彼を助けるその姿に泣けました。クライマックスは、「そういう事だったのか!」と思う結末でした。正直期待以上の素晴らしい映画です。

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ひとりぼっちで過ごす20歳の誕生日。寂しい大学生ジローの前に、突然キュートな彼女が現れる。
彼女と過ごした数時間は人生の中でも最も輝ける時間となるが、突然彼女は姿を消してしまう。
そして1年後の21歳の誕生日、ジローは再び彼女に出会う。似ているけど、どこか違う、“完璧”な彼女に─。
しかしそれは決して起こるはずのなかった、運命を変えてしまう“恋”の始まりだった─。

東野圭吾による小説は、1995年2月、中央公論社より単行本が、1998年03月に講談社文庫版が発売。そして、ベストセラーになっている。ということなので、この映画はなんと、25年も経って作成された映画なのだ。四半世紀が既に経過しているのだよ。驚きです。良きに解釈すれば、昔は映像が難しかったということでしょうか?

パラレルワールド・ラブストーリー

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この映画はというか、原作の小説も含めて、何故、パラレルワールドなのでしょうか?

確かに、別の世界であるかのような状態になっていますが、今、アメリカドラマで言うところの別次元空間における「パラレルワールド」ではなく、脳内における世界設定の相違という図式であるので、厳密には、これはパラレルワールドではないような気もします。

しかし、脳に刺激を与えて別の記憶を作るという発想は面白いので、それはそれで、さすが、東野圭吾、理系的分野のニッチな、しかし、衝撃的な分野を攻めてくるねぇという感じですね。

そこを中心に見ていくと、この映画、面白い出来ではないでしょうか?

周りがそれほど言う世界ではないと私は思います。

安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜

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そこで、気になったのが、アンドロイドやサイボーグなどのロボットの向こうにある人間とロボットの間の存在だったのですね。それで、アンドロイド、アンドロイドと呟いているうちに、そういえば、木村拓哉のドラマである「安堂ロイド」を観ていなかった。さっそく、観てみたのです。

何故か、キムタクってことで抵抗があったのですが、観てみて、ビックリしました。

良く出来ているSFドラマです。

ストーリーは次のようなことです。

一言で言ってしまえば、Wikipedia的に次のようなストーリーです。

100年先の未来から大切な人を護るために現代へと送り込まれたアンドロイド・安堂ロイド(ARX II-13)と、婚約者である沫嶋黎士を亡くした安堂麻陽との交流を軸に描かれる、現在と100年先の未来を結ぶSFドラマ仕立ての時空を超えたラブストーリー。

Wikipedia

私的に、ドラマを観てのストーリー捕捉説明としては、こんな感じになります。

木村拓哉演じる東京帝国大学教授の天才物理学者沫嶋黎士は、100年後の未来から来た警察アンドロイドに殺害される。婚約者であった柴崎コウ演ずる安堂麻陽も彼らに狙われる。彼女の元に黎士と瓜二つの姿を持つアンドロイド・ARX II-13が現れて彼女を救う。

「安堂麻陽を護る。それは、俺の意思だ!」支援機を失い、クライアントを失い、孤立無援になっても、自らの意思で戦い続ける決心をしたロイド。

未来から来るアンドロイド機体と闘うロイド。ロイドに沫島黎士を感じ助ける麻陽。しかし、二人は追い詰められていく。

一方、黎士の妹・七瀬(大島優子)や安堂ロイドのアンドロイド妹機体(桐谷美玲)や遠藤憲一演ずる公安警察の刑事「葦母 衣朔」や 桐谷健太演ずる麻陽の部下「星 新造」達が、絶妙に、絡み合っていくのだ。それぞれの愛が向かう未来とは―。

そうそう、忘れていた。サプリ役の本田翼も、いたな。

日曜劇場『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』
TBSテレビ:日曜劇場『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』の公式サイトです。2013年10月13日スタート、毎週日曜よる9時放送!

光の旅人K-PAX

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精神科医マーク(ジェフ・ブリッジス)のもとへ、K-パックス星からやってきたと主張するプロート(ケヴィン・スペイシー)が患者として送られてくる。妄想にしては理路整然と宇宙の概念や哲学などを語る彼。やがてK-パックス星が実在することがわかり、さらにプロートの不思議な力は、他の患者たちをも魅了していく…。
   名優ケヴィン・スペイシーが自称異星人を演じるが、SFのジャンルに入れるにはためらいのあるヒューマン・ドラマ。本当に彼が異星人なのか定かにせず、ふたりの男の対峙を軸に淡々とドラマを押し進めながら、静かに人間の存在意義を問うていく奥深さ。

ストーリー的には、『光の旅人K-PAX』は、最後の最後まで観る側に主人公は宇宙人なのか考えさせられる作品だ。

ストーリーは自分がK-PAXという惑星から来た宇宙人だと主張しグランド・セントラル駅で保護され精神病院に入院させられた主人公(ケビン・スペーシー)と精神科医(ジェフ・ブリッジス)の間の交流を描いたものだ。

自分が来た宇宙の果て1000光年も離れたK-PAX星のことを本当のように仔細に話す主人公。

彼の行動や発言通じて、地球人とは思えないことが起こる。

果たして、彼は宇宙人なのか?天文学者たちも彼の発言を聞き、光の理論的なことなどに驚くのだ。

そんなこんなで精神科医ブリッジスは、主人公ケビン・スペーシーが地球人であることを探索していく。

このあたりから、サスペンス要素もあるのだが、それを通じて、家族という人間同士の繋がりの重要性を教えてくれるようなファンタジーになっている。

果たして、彼は、K-PAX星人なのか?心は必ず温まる。

二大名優の競演です。 主人公(ケビン・スペーシー)と精神科医(ジェフ・ブリッジス) 。

金をかけなくても、心の大作は出来る。 そう確信しました。

あなたの人生の物語

映画「メッセージ」の原作であるテッド・チャンのSF小説だ。彼の短編集である「あなたの人生の物語」の中にあるまさに、その『あなたの人生の物語』がこれだ。この短編集(ハヤカワ文庫)には、『バビロンの塔』『理解』『ゼロで割る』『あなたの人生の物語』『七十二文字』『人類科学の進化』『地獄とは神の不在なり』『顔の美醜について-ドキュメンタリー』収録されている。ハヤカワ文庫の後ろの紹介には、

地球を訪れたエイリアンとのコンタクトを担当したルイーズは、全く異なる彼らの言語を理解するにつれ、驚くべき運命に巻き込まれていく・・・ネビュラ賞を受賞した感動の表題作(映画化名「メッセージ」)はじめ・・・・

とある。もう少し具体化すると、以下のようになる。

異星人が地球各地百十二箇所に設置した通信装置、ルッキンググラス。その装置は、大きな樽の円周に七本の脚と七つの目を配置した生物ヘプタポットを、まるで目の前にあるかのように映し出す。地球人類は、個々の装置に言語学者と物理学者のチームを配置。合衆国の牧場に設置されたひとつには、ルイーズ・バンクスとゲーリー・ドネリーがその任についた。ヘプタポッドたちは非常に協力的であったが、向こうから何かを知ろうとするような行動はしない。

やがて、彼らの使う表義言語〈ヘプタポットB〉を研究していたルイーズに、ある変化があらわれる。ルイーズは巨大で複雑なひとつながりの記号であり前後左右の切れ目のないヘクタポッドの言語(文字)を理解するなかで”思考の道筋”なく”前提と結論が交換可能なやりかたで黙考”できるようになり、過去・現在・未来を一度に体験することもできるようになる・・・・。そこで重要になってくるのが自分の娘との関係になってくる。この小説の難しいところは、主人公が、過去・現在・未来を同時体験するというところにあるようだ。そう、映画でも、何度観ても難解なのが、「これから未来に起こる娘との思い出について」というようなパラドックス的な話になってくるのだ。そして娘である「あなた」にたえず呼びかけ、未来に生きるあなたのことを思うのですが・・・ 線形でない時間、そう同時体験できる非線形の時間がテーマになっている。

ここに関しては、いくつかの「あなたの人生の物語」ブログで論じているようだが、今一つ私は理解できていないところがある。例えば、

そのはなしには実際に議論されている言葉と思考の関連性についての言語学の仮説がベースにあるようで、関連した本を読んでみたくなった。「使用言語に思考は影響される」・・・

とか、、

新しい時間物のSF。これがねえ傑作よ。
作者の広い知識と、それを横断して物語を形作る能力に驚嘆しますわ!
言語が文化背景を通して時間の物理学につながっていくんですが、それがすごい。ざっくりいえば、言語の背景に異星人達ならではの文化があって、文化はその背景に、世界の認知があって、世界の認知ってのは今の物理学の大きなテーマなんです。そこから「時間」の扉が開くんですけど、それが全然、荒唐無稽じゃないんですよ。
映画「メッセージ」視聴済みならさらに深く楽しめるでしょう。

とか、、。

そうなのだ。この「あなたの人生の物語」の一番重要なテーマは、「未来を想い出す」ということなのだ。確かに、映画「メッセージ」もエイリアンとの交流・表義言語〈ヘプタポットB〉の解釈・ルッキンググラスにさも集約しているような表出になっているが、実のところ、テッド・チャンの言いたいことは非線形時間の在り方なのだ。そのことに、やっと、鈍感な私は気が付いたのだった。だから、小説の中には、「フェルマーの最小時間の原理」にまで触れられている。例えば、

光線は動き始める方向を選べるようになる前に、最終的に到達する地点をしっていなくてはならない。

そして、人類は物理的法則を考えるときに因果的記述として取り扱うのを好む。それは、事象の時系列的、因果関係的解釈となり、ある瞬間から生じる、次の瞬間、原因と結果は過去から生じる未来という連鎖反応をつくりだす。対照的にヘプタポッドという異星人が物理的法則というか物理的属性というのは、ある一定の期間の経過についてのみ意味を有することになる。目的論的解釈というのか、最初と最終の状態を知っておかなくてはならない。原因が発生する前に結果に関する知識が必要なのだ。そう、彼らの世界では、人類のような因果関係記述のある物理的法則はないのだ。過去・現在・未来が同時化するのだ。ここに、この小説及び映画「メッセージ」のタイムマシーン映画たる意味がある。この小説及び映画は単なる異星人との遭遇と思ったら大間違いです。そうです、時間とは何かを教えてくれているのだ。

突如地上に降り立った巨大な宇宙船。謎の知的生命体と意思の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、物理学者イアン(ジェレミー・レナー)とともに、“彼ら”が人類に何を伝えようとしているのかを探っていく。そして、その言語の謎が解けたとき、彼らが地球にやってきた驚くべき真相と、人類に向けた美しくもせつないラストメッセージが明らかになる――

明日の3600秒

【コミック】明日の3600秒(全4巻)
【コミック】明日の3600秒(全4巻)

久しぶりに、タイムリープ関係の少女漫画にタマタマ出会えたので、報告するのであります。これも、時の運だったりしてなんてね。全4巻だけの掌編マンガではありますが、ナカナカの出来であったと感じております。それは、

「明日の3600秒」(作:紺野りさ)であります。

当然、漫画の題名にあるように、3600秒なので、60分→1時間のタイムリープの物語なのであります。そこで、最初のあらすじについては、Wikipedia殿に任せましょうか。今回は。

漫言空間: ベツコミ 2015年 5月号

ある日、1時間前にタイムスリップできる不思議な力が芽生えてしまった夏帆。
これは現実? それとも夢??誰にも相談できず自分でもコントロールできない中、同じクラスで一匹狼の茅野に力のことを知られてしまう…!
「俺はこのまま終わらすつもりねーから」そう茅野に迫られて―――!?

高校2年生の織部夏帆(おりべ なほ)は、京都の修学旅行の自由行動中に、取り壊される予定だという薄汚れた小さな祠を見つける。放っておけない性分の夏帆は、ホコリを払い、見ばえを少しだけ整える。別行動をしていた友達の元へ戻ろうとした時、夏帆は突然倒れてしまう。起きた時には既に3時間経過しており、急いで集合場所へ戻る。

日常が戻り、6時間目の体育の授業が終わった後、教室に戻った夏帆は、親友の冴子の大切なポーチが盗まれたことを知る。闇雲に探し回る夏帆は、階段から落ちてしまう。しかし目を開けた夏帆はどこも怪我をしておらず、おかしいと思いながら教室に戻ろうとすると、時間が巻き戻っていた。体育の授業中で誰もいないはずの教室に行くと、冴子のポーチを盗もうとしているクラスメイトを目撃する。自分から名乗り出るよう助言し、後日、2人の間で問題は解決する。自分に起こったことが理解できず、白昼夢だと思い込もうとしていた夏帆だったが、体育の授業をサボって屋上にいたクラスメイトの茅野圭一が、体育の授業で校庭を走る夏帆と、校内を走り回る夏帆が同時に写った、決定的な1枚の写真の撮影に成功していた。圭一に問い詰められた夏帆は、自分に起こったことをありのままに話すが、当然理解されない。

Wikipedia引用

JINー仁ー

タイムリープ系のドラマ・漫画としては、最後に判るのだが、次元の違う世界にタイムループすることにより歴史の修正点を超えるという論理を構築しているので面白い。加えて、医学時代劇という新しいジャンルも作っている。

今、コロナの関係で、TBSで再放送をされているが、やはり、面白いドラマだよね。そして、橘咲役の綾瀬はるかの魅力が満開状態。

jin-仁-綾瀬はるか画像 に対する画像結果

橘咲(綾瀬はるかさん)の姿に、SNSでは「けなげすぎて泣けてくる」「咲さんのせつない思い」「こんな子がそばに居てくれたらうれしい」といった声が上がった。

jin-仁-綾瀬はるか画像 に対する画像結果
jin-仁-綾瀬はるか画像 に対する画像結果

とにかく、南方先生を一途に支える橘咲。綾瀬はるかも、きっとこのような人ではないかと思えてしまう位に、女性の魅力があった。

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幕末の江戸へタイムスリップしてしまった脳外科医・南方仁が、満足な医療器具もない中、人々の命を救っていく。公私共に仁を支えることになる武家の娘・咲、そして現代に残してきた恋人に瓜二つの花魁・野風との運命的な出会い。さらに医術を通して坂本龍馬・勝海舟・緒方洪庵ら幕末の英雄たちとも交流を深めながら、いつしか自らも歴史の渦の中に巻き込まれていく…。。

原作の漫画がそもそも素晴らしいので、一読をお勧めしますね。

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