この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時・・・
この映画は、河野豊の小説を映画化したものである。そもそもの元小説は、ファンタジー魔女系ラブストーリー的小説であるが、この映画も、面白いのである。ストーリーとして、こういう発想が出来るところが素晴らしい。
また、横浜流星と飯豊まりえの演技に注目。二人の演技がこの映画の清々しさを決定づけたと言える。素晴らしいね。
横浜流星
しかし、この映画を観て一番に思ったのは、多分観た人全てが感じたと思いますが、主役の横浜流星の演技が良かったところに尽きますね。ほー、彼はカッコイイだけではなく、こんな演技が出来るんだと。主人公の七草はナィーブで良く頭の廻る高校生である。そして、悲観主義者。このある意味難しい七草の存在をしっかりと演じきっているので、観ていて大変良かった。彼がいることで、映画のストーリーが俄然楽しくなった。マジで。人間、カッコいいだけで、予断を持って、人を見てはいけないないね。彼は、多分、根がかなり真面目な人なんじゃないだろうかと勝手に思いましたね。好印象でした。
だから、今回、日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞されたのかな。
この物語はどうしようもなく彼女に出会った時から始まる。
飯豊まりえ
この物語はどういしようもなく飯豊まりえがいたから始まったのかもしれない。そのくらいに、彼女の役である理想主義者である真辺由宇を真直ぐに演じきったのである。
映画の最初と終わりの2回、防波堤に立つ飯豊まりえの姿が凛として理想主義者であると同時に青春だったろう!
青春ファンタジー小説
Wikipediaによれば、この本は、こんな感じ。
本作は、「捨てられた」人間が行き着く謎の孤島「階段島」を舞台に展開される青春ミステリ小説「階段島」シリーズの第1作にあたり、主人公の男子高校生・七草と幼馴染の真辺由宇との有り得ない再会を契機に繰り広げられる物語の発端を描く。タイトルの『いなくなれ、群青』は、小説内の一節から採られている。書評家の大森望は、学園ミステリに分類できなくもないが、むしろ「いまどき珍しいほどまっすぐな、胸に迫るラブストーリー」であると述べ、「ありえないほど純粋で一途な恋愛」を描く本作は、若い読者にとって忘れられない存在になるだろうと評している
青春の何か
この映画も小説も、結構、キュンとする場面が多い。青春的にね。
七草と真辺の出会い。美し過ぎるだろ、青春は。
階段島の美しさ
今回の場所設定というか、小説の一番の重要な場所である「階段島」の美しさが映画の中で、大変に心地よかったですね。横浜流星も美しいですが・・・。絵になるなあ、ホントに。
階段島の階段を昇り切った山の頂上で、真辺に別れを告げる七草。夕焼けは切なすぎる。
やはり、このシーンがポスターになるよね。
自分の失くしたものを思い出し見つけられれば帰れるという魔女の島。七草と真辺が失くしたものとは。この設定が結構面白かったですね。ファンタジーとして。
海と山。真辺以外、ここから自分で出て行こうとする者はいない。
この映画、本当に、美しく出来上がっていると思います。ラブストーリーとしても、斬新な設定ですが、どストライクに愛をぶつけてきます。近頃のラブストーリー系映画としては、推しですね。是非、観て下さいね。
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