死に行く者のラブストーリー
久しぶりの永野芽衣の主演映画。近頃、流行っているストーリーの延長線上にあるような映画。
そう、死が決まっている人間に対する恋愛物語。病気は、発光病である。この発光病は死ぬ直前に光り輝き、若い時に死ぬという設定に映画ではなっています。
しかし、多くのブログやTwitterにあるように、実在しない病気です。この映画は小説の『君は月夜に光り輝く』が原作となるものですが、その作者がエビの光り輝く病気をヒントに作成したことを明かしているので、虚構の病気です。虚構だが、ありそうな病。よく思いついたと思う。
代行サービス
そして、2つ目の思い付きは、代行サービスだろう。世の中、色々な代行サービスがあるが、確実に死ぬことが分かっている人の亡くなる前にやりたいことを代わりに行い報告するという仕事だ。
これは、有り得ない話だろうか?意外と、今後、ビジネスになるのではないだろうか?今、科学の発展で、色々なことが起きている。手術は、ロボットアームが主流に取って変わるだろう。3D技術も、色々なところで使われ始めている。
なので、近い将来、外出出来ない人のための代行ビジネスは、成り立ち得るのではないか?代わりに外に行き、映像等を写し、実際と同様に、ベッドにいながらにして、脳が体験をする。アバター体験なのだ。こういうことになっていくだろう。
バーチャル・デジタル世界へ
知覚は、現実の場所である必要があるのだろうか?現地に行く必要があるのだろうか?バーチャルがビジネスになる可能性が強いのではないだろうか。
振り返ると、今までも、そんな観点からの映画があった気がする。ジョニーデップの『トランセンデス』も、そういう傾向の映画ではなかったか?コンピューターに科学者の脳を移植させるホラー映画だったはずだ。
それから、今、ジョーカーで有名なホアキン・フェニックスが昔出演していた映画にもエーアイに恋する近未来のものがあった。『her 世界で一つの彼女』だ。
こんな感じで、知覚と視覚を中心に脳内の意識がデジタルの世界で現実化していくことが本当に現実に起こり得ることがありそうな感じがしてならない。
永野芽衣と北村匠海W主演の『君は月夜に光り輝く』を観ていて、私は発想がそっちに飛んで行ってしまっていた。反省。
永野芽衣と北村匠海の青春ラブストーリー
一番大事なことは、可愛らしさ全開の永野芽衣と誠実度ナンバーワン若手俳優のイケメン北村匠海の青春ラブストーリーであることでしたね。
そして、そこに死があることで、とても哀しく切なく若々しく何とも言えない余韻の残る映画になっています。
第23回電撃小説大賞を受賞した佐野徹夜の小説が原作でした。観る価値はあると思います。正直に。
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