遂に、あの知る人ぞ知るロバート・A・ハインラインのSF名作小説の『夏への扉』が日本において映画化された。そして、この6月25日に公開されることになったのだ。凄いことだ。まずは、この小説の良さを知っていた人間がいたことに。そして、夏に向かう今の時期にピッタリというところも。そして、相棒が猫のピートってところも。そして、冷凍睡眠で行き着く先が今の2025年であることは尚更に。
映画:夏への扉―キミのいる未来へ―
ロバート・A・ハインラインの名作SF小説「夏への扉」を、「キングダム」の山崎賢人主演により日本で映画化。舞台を日本に移して再構築し、人生のすべてを奪われた科学者が時を超えて未来を取り戻す姿を描く。1995年、東京。ロボット開発に従事する科学者・高倉宗一郎は、亡き父の親友だった偉大な科学者・松下の遺志を継ぐプラズマ蓄電池の完成を目前にしていた。愛猫ピートと松下の娘・璃子との穏やかな日常の中で、研究に没頭する宗一郎だったが、信頼していた共同経営者と婚約者に裏切られ、自身の会社も開発中のロボットや蓄電池もすべて奪われてしまう。さらに宗一郎は人体を冷凍保存する装置・コールドスリープに入れられ、2025年の東京で目を覚ます。監督は「坂道のアポロン」「フォルトゥナの瞳」の三木孝浩。主題歌は、人気アニメ「鬼滅の刃」「ソードアート・オンライン」などで知られるLiSA。
出典:夏への扉 キミのいる未来へ : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)
『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』公式サイト
山崎賢人と清原果耶と猫のピート
注目すべきは、この映画のW主人公に、山崎賢人と清原果耶がセッティングされていることである。このストーリーに関すると、今の日本の俳優では、この二人がベストであったと思うね。
美少女としての位置づけとしたら清原果耶しかいない。多分、この永遠の名作SF小説『夏への扉』にとっては、彼女が登場してくるまで、映画化を待ち続けていたということになるのであろうか。
山崎賢人。若き優しき天才科学者としての良き味があった。この映画の原作小説の主人公も、心の清き優しい若者であった。
そして、猫のピート。猫がある意味主役でもある猫好きには堪らない映画でもある。そこも押さえておこう。
そして、ロボット役の藤木直人の無機質感がとても良い感じでもある。
夏への扉〔新版〕 (ハヤカワ文庫SF) Kindle版
夏への扉〔新版〕 (ハヤカワ文庫SF)
ぼくの飼い猫のピートは、冬になるときまって「夏への扉」を探しはじめる。家にあるドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。そして1970年12月、ぼくもまた「夏への扉」を探していた。親友と恋人に裏切られ、技術者の命である発明までだましとられてしまったからだ。さらに、冷凍睡眠で30年後の2000年へと送りこまれたぼくは、失ったものを取り戻すことができるのか──新版でおくる、永遠の名作。
初期のハヤカワ文庫の福島正美訳もそれなりに色褪せないが、今の時代としては、やはり、この新訳版で読むことをお薦めする。
夏への扉[新訳版]
未来は、ぜったいに過去よりよいものになる――
それぞれの”夏への扉”を探して現代を生きる人々へ、新しい翻訳で贈るハインラインの希望に満ちあふれたメッセージ。
新しい時代の『夏への扉』がここに登場。
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