白石和彌監督映画の凄さ

映画

前回の記事で、香取慎吾の「凪待ち」について触れたけど、この映画を作った監督の白石和彌(かずや)監督の映画はどれもバイオレンスで暴力だらけだけれども、最後まで、何故か観てしまう物凄い吸引力を持っているのである。なので、彼の映画監督作品の面白かったヤツを3つほど紹介しておきます。

【動画】白石和彌監督、香取慎吾主演「凪待ち」撮影秘話明かす 伊藤さとりの【映画が好きすぎて Vol.66】 - MAiDiGiTV (マイデジTV)
スポンサーリンク

凶悪

白石監督映画作品に良く出演するリリー・フランキーとピエール瀧2人の極悪さと暴力がこれでもかと映画の中に詰め込まれている作品である。多分、この映画で白石監督の評価は上昇したのではないでしょうか?彼の作品を愛するコアな映画ファンを沢山作ったのではないでしょうか?

白石和彌監督は、ここで「悪」というものの根深い恐ろしさをリリー・フランキーとピエール瀧を通じて、淡々と感じさせてくる。それこそ、末恐ろしいほどに。どうなっているんだ、この監督の頭の中は。とにかく、先生と言われるリリー・フランキーの平然と言う残虐極まりないセリフとピエール瀧の具体的な暴力の数々。凶悪というのは、こういうことを言うのかと感じさせてしまう作品。是非、観てもらいたいものだ。

映画「凶悪」フライヤー裏面 (c)2013「凶悪」製作委員会

史上最悪の凶悪事件。その真相とは?
ある日、雑誌『明朝24』の編集部に一通の手紙が届いた。それは獄中の死刑囚(ピエール瀧)から届いた、まだ白日のもとにさら
されていない殺人事件についての告発だった。彼は判決を受けた事件とはまた別に3件の殺人事件に関与しており、その事件の
首謀者は“先生”と呼ばれる人物(リリー・フランキー)であること、“先生”はまだ捕まっていないことを訴える死刑囚。
闇に隠れている凶悪事件の告発に慄いた『明朝24』の記者・藤井(山田孝之)は、彼の証言の裏付けを取るうちに事件に
のめり込んでいく……。

Bitly
凶悪 : 作品情報 - 映画.com
凶悪の作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴いていく過程をつづったベストセラーノンフィクション「...

サニー/32

この作品は、「凶悪」の延長戦にあるような作品です。「凶悪」が2013年作品で、「サニー/32」は2018年作品です。「凶悪」の時と同じリリー・フランキーとピエール瀧の二人が悪の準主役をしています。今回は、ピエール瀧が主犯ですね。どちらにせよ、異常なことに拘りに抜く悪の化身であります。

サニー/32

【ストーリー】
冬の新潟の或る町。仕事も私生活も振るわない中学校教師・藤井赤理(北原里英)は24歳の誕生日を迎えたその日、何者かに拉致された。やったのは二人組で、柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)という男。雪深い山麓の廃屋へと連れ去り、彼女を監禁。柏原は「ずっと会いたかったよ、サニー……」と、そう赤理のことを呼んだ。“サニー”とは——世間を騒がせた 「小学生による同級生殺害事件」の犯人の通称。そのいたいけなルックスゆえに「犯罪史上、最もかわいい殺人犯」とネットなどで神格化、狂信的な信者を生み出すことに。この“サニー事件”から14年目の夜、二人の男によって拉致監禁された赤理。赤理は正気を失っていきながらも、陸の孤島と化した豪雪地帯の監禁部屋から脱出を試みるが、それは驚愕の物語の始まりにすぎなかった——。

主人公を演じた北原里英も良かった感じだな。アイドルを捨てた女優根性というか、アイドルを辞めて(辞めてないのか?)、こういう映画に出ること自体が凄い。

20180216_sunny_brand_1200_675_

孤狼の血

白石監督が、ついにヤクザ映画に進出ですね。オール広島ロケでの完全なるヤクザ映画の定番を今の時代に再現してくれました。とにかく、主演の二人の刑事である役所広司と松阪桃李の演技に注目。役所広司のヤクザにまみれながらのデカを泥臭く演じきったのが印象的であった。脇を固める役者も豪華で、凄すぎ。豚も怖い。松阪桃李は近頃、本当に色んな役を極めているねぇ。

人物相関図 | 映画『孤狼の血』公式サイト

“血沸き肉躍る、男たち渇望の映画”が誕生した。昭和63年。暴力団対策法成立直前の広島の架空都市・呉原を舞台に、刑事、やくざ、そして女が、それぞれの正義と矜持を胸に、生き残りを賭けて戦う生き様を描いた映画『孤狼の血』。
『警察小説×仁義なき戦い』と評される同名原作を映画化した本作は、昨今コンプライアンスを過度に重視する日本の映像業界と現代社会に対する新たなる挑戦であり、数々の【衝撃作】を世に送り出してきた東映が放つ【超衝撃作】である。規格外の作品へのチャレンジ精神に豪華キャストが賛同し、集結した。
『警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ』。手段を選ばない捜査方法から、やくざとの癒着など黒い噂が絶えない刑事・大上章吾役を演じるのは、日本映画界を代表するスターであり且つ名優の役所広司。大上のやり方に疑問を持ちながらも徐々に影響を受けていくエリート新人刑事・日岡秀一には松坂桃李。五十子会、加古村組から抗争を仕掛けられる老舗・尾谷組の若頭・一之瀬守孝役には江口洋介。そして、大上とは旧知の仲で、捜査に協力するクラブ「梨子」のママ・高木里佳子には真木よう子。更に強い凶暴性を帯びる加古村組の若頭には自身初の極道役挑戦となる竹野内豊。さらに、ピエール瀧、中村獅童、石橋蓮司、滝藤賢一、音尾琢真、駿河太郎、中村倫也、阿部純子、矢島健一、田口トモロヲら、日本屈指の俳優陣による演技合戦がスクリーンに炸裂する。

孤狼の血

原作は第69回日本推理作家協会賞を受賞した柚月裕子著「孤狼の血」(角川文庫刊)。ミステリー要素を含みながら複雑に絡み合う緻密なストーリー展開と濃密な人間ドラマで、各方面から絶賛を受けた警察小説である。柚月自身が「『仁義なき戦い』があったからこそ生まれた小説」と語る原作を、そのDNAを受け継ぐ東映が激情の映画化。呉原のモデルとなった呉を中心にオール広島ロケを敢行し、渇いた昭和の世界を映像に収めた。

301 Moved Permanently

白石和彌監督の暴力と悪と正義

とにかく、この監督は、悪の意味や存在価値や暴力の意味など、とにかく、これでもかと映画を通じて、ぶつけてくるのだ。あんまりだと思いながらも何故か最後まで観てしまう。それは、観る側に、その悪や暴力に対する持っているイメージと何故か合致してしまうことがあるからだろう。そんな感じで、この監督は、我々を刺激し続けるのである。今後に、今後とも、注目です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました