楽園

サスペンス映画

久しぶりに、邦画のサスペンスを観た。そうなのだ。それは、今、彼の小説が結構映画化されるのだ。「楽園」だ。作家吉田修一の小説である「犯罪小説集」の2本の短編の映画化である。

既に、「悪人」(2010年)・「怒り」(2016年)が映画化され、大ヒットしている。今回も、犯罪サスペンスだ。当然ながら、「64」の映画監督である瀬々敬久が映画監督をしているので、佐藤浩市が良い演技をまたしておるね。

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あらすじ

未解決の幼女誘拐事件と同じ場所で12年後に起きた事件を巡り、容疑者と疑われる青年、心に傷を負った少女、限界集落に暮らす男性の人生が交錯していく姿を描くサスペンスドラマ。

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ある地方都市で起きた少女失踪事件。家族と周辺住民に深い影を落とした出来事をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士と、失踪した少女の親友だった紡。不幸な生い立ち、過去に受けた心の傷、それぞれの不遇に共感しあうふたり。だが、事件から12年後に再び同じY字の分かれ道で少女が姿を消して、事態は急変する。一方、その場所にほど近い集落で暮らす善次郎は、亡くした妻の忘れ形見である愛犬と穏やかな日々を過ごしていた。だが、ある行き違いから周辺住民といさかいとなり、孤立を深める。次第に正気は失われ、誰もが想像もつかなかった事件に発展する。2つの事件、3つの運命、その陰に隠される真実とは――。“楽園”を求め、戻ることができない道を進んだ者の運命とは――。

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綾野剛

綾野剛。ナィーブなフィリピン人の母親を持つ青年を上手に演じた。素晴らしい。この人は、映画に色々出ているけど、出るたびに、枠が拡がっていくよね。役者としてのレベル、かなり高くない?

綾野剛「生きる沸点を探している人がいたら抱きしめてあげて」、映画『楽園』初日迎え感慨 « 映画ランドNEWS
「楽園」新場面写真 [画像・動画ギャラリー 5/19] - 映画ナタリー

佐藤浩市

故郷である限界集落に、妻が死に戻ってきた万屋善次郎役で出演している佐藤浩市。ちょっとしたことから、限界集落の村人からの村八分にあい、心が壊れていき、最後は村人を殆ど殺すという前代未聞の殺人事件の犯人となる役をこなしたのである。最後のあたりの、佐藤浩市の土を食べるシーンは、凄かったな。俳優根性が入り過ぎておりましたです。心の機微を演じられる役者、佐藤浩市。

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杉崎花

幼女誘拐事件の被害者の親友だった少女・紡を演じた杉咲花。急成長を遂げる杉咲が、心に傷を負いながらも懸命に生きる紡を真っすぐに演じています。犯罪サスペンスの暗いストーリーの中で、本人が言っているように、紡の演技を通じて、この映画の中の一筋の光になっていたと思います。そのくらい、若いのに、演技力がありました。

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片岡礼子

この女優も出演していた。意外な、バイプレイヤーである女優。ほとんどの人が知らないかもしれないが、なかなかの存在感がある。個人的には、この方の般若的なお顔が私は好きである。熟女として、ドキドキします。近頃観た「純平、考え直せ」にも、主役である野村周平の母親役で出ていましたので、大変気になっておりました。佐藤浩市との温泉風呂でのシーンがエロかったであります。

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