初めに
ゴースト・イン・ザ・シェルの映画と攻殻機動隊の漫画アニメを通じて、前回、脳の電脳化について、記事を書きました。
この分野は前回も指摘してましたが、現代のパソコン至上主義的な状況下では、ある意味、必然の成行でもあったのですね。
ですので、脳の電脳化とある意味同じ世界を描いている作品を観ることによって、大袈裟ですが、今後の未来について、考えていくことにしました。
そこで、気になったのが、アンドロイドやサイボーグなどのロボットの向こうにある人間とロボットの間の存在だったのですね。
それで、アンドロイド、アンドロイドと呟いているうちに、そういえば、木村拓哉のドラマである「安堂ロイド」を観ていなかった。
さっそく、観てみたのです。
安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜
何故か、キムタクってことで抵抗があったのですが、観てみて、ビックリしました。
良く出来ているSFドラマです。
ストーリーは次のようなことです。
一言で言ってしまえば、Wikipedia的に次のようなストーリーです。
100年先の未来から大切な人を護るために現代へと送り込まれたアンドロイド・安堂ロイド(ARX II-13)と、婚約者である沫嶋黎士を亡くした安堂麻陽との交流を軸に描かれる、現在と100年先の未来を結ぶSFドラマ仕立ての時空を超えたラブストーリー。
Wikipedia
私的に、ドラマを観てのストーリー捕捉説明としては、こんな感じになります。
木村拓哉演じる東京帝国大学教授の天才物理学者沫嶋黎士は、100年後の未来から来た警察アンドロイドに殺害される。婚約者であった柴崎コウ演ずる安堂麻陽も彼らに狙われる。彼女の元に黎士と瓜二つの姿を持つアンドロイド・ARX II-13が現れて彼女を救う。
「安堂麻陽を護る。それは、俺の意思だ!」支援機を失い、クライアントを失い、孤立無援になっても、自らの意思で戦い続ける決心をしたロイド。
未来から来るアンドロイド機体と闘うロイド。ロイドに沫島黎士を感じ助ける麻陽。しかし、二人は追い詰められていく。
一方、黎士の妹・七瀬(大島優子)や安堂ロイドのアンドロイド妹機体(桐谷美玲)や遠藤憲一演ずる公安警察の刑事「葦母 衣朔」や 桐谷健太演ずる麻陽の部下「星 新造」達が、絶妙に、絡み合っていくのだ。それぞれの愛が向かう未来とは―。
そうそう、忘れていた。サプリ役の本田翼も、いたな。
安堂ロイド出演役者が素晴らしい
正直言って、ドラマに期待していなかったのだが、良かった。それは、脚本もそうだが、役者が良かったのだ。
キムタクは話通り、完璧な役者根性。
教授とアンドロイドの演じ分けが完璧でありました。
ヒロイン役の柴崎コウは、相変わらずの目力の強さでコウさんに降参?
魅力的でした。
公安警察の刑事を演じる遠藤憲一。
かなり、いいねぇ。
オヤジで、ヘビースモーカーで、言うことを聞かなくて、勝手で、しかし、自分の正義で動き、言葉と裏腹に家族を想う男。ハードボイルド、だぜ。
本田翼演じるサプリ。
かなりの小悪魔的な可愛さだ。参った。
安堂ロイドの教訓
このドラマの役者がいいのは分かったけど、それよりも大事な言葉があって、それが、人間の電脳化やタイムパラドックス的な発想には、有効なことなのよね。
天才物理学者沫嶋黎士 (安堂ロイド)の伝言
このドラマの中で、観ている私も一番感動したのは、大学での沫島教授の生徒への伝言のところである。
セリフは逐一覚えていないので、大体のとこを伝えたい。
この部分のキムタクのスピーチはピカイチでありました。感動もん。
情報は質量がゼロである。光の進む道筋には、理論上、もう1つの最短の道がある。
その道を進める素粒子を発見出来たら、情報をその素粒子に乗せて、過去や未来に送ることが出来る。
人の想いは時空を超えることが可能なのだ。
誤った過去を訂正することも未来を変えることも可能なのだ。
人は過ちを犯す。だから、人間は限られた生命となり、次に生まれた人が過ちを訂正していくのだ。
正義の定義
力なき正義は、無意味だ。
安堂ロイドの最初の頃のセリフだ。そうなんだよね、現実は。正義ぶったところで、力なければ、そんな正義は負けてしまうんだよね。現実を突きつけられました。
これからのAIと世界
安堂ロイドというテレビドラマ。日本でも、それなりのSF作品を作れたか。
人の想いは時空を超えることが可能なのだ。面白いストーリーだ。
情報は確かに質量ゼロなのだ。それを時空を超えて運ぶことができるか?
そして、アンドロイドは心を持つか?ここに意外と次の未来の展開が隠されているかもしれないね。
今回の人間の電脳化シリーズは、安堂ロイドでありました。次回は何かな?
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