今日、日曜日、久しぶりに、旧い映画を観た。『イルマーレ』だ。それは、韓国映画をリメイクしたキアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックがW主演のハリウッド映画だ。その昔、俺は映画館でこの映画を観ているはずなのだが、全くもって、映画自体を初めて観たような感じで新鮮だった。
イルマーレ [Blu-ray]
シカゴの大病院で働くため、お気に入りだった湖畔の家を引き払うことになった医者のケイト(サンドラ・ブロック)。彼女は、次の住人に宛てて手紙を書いて、ポストに入れた。しかし、その手紙は、魔法のような奇跡によって、2年前の住人の元へ届いた。彼の名前は、アレックス(キアヌ・リーヴス)。2年という時を隔てて、2人はその日から文通を始める。夢のこと、人生のこと、恋のこと……、思いを手紙につづっていくうちに、2人の間にはいつしか恋心が芽生えていた。「どうしてもあなたに会いたい」「君に会いたい」2つの心が重なったとき、2人は時を越えるという危ないリスクを背負って、愛する人のもとへ向かっていった……。
内容紹介
イルマーレ 2枚組 [DVD]
観終わった後に、昨日から始めている自分の部屋の片づけをし始めたのだけれど、そこで、1983年5月20日増大号の『アサヒグラフ』を俺の部屋に隣接している衣裳部屋の奥から発見したのであった。
ナント、それは、もう表紙から中身までボロボロになっているのだけれど、わずか106ページの朝日新聞社の出しているB4タテの結構大きな写真雑誌なのだが、表紙が、あの夏目雅子であったのである。
タイムリープである。俺は、遥か昔にワープしたような感じがしてきたのだった。何故か、今日、ただの古いタイムリープもの映画を思い出したように観て、その延長線上で古い雑誌を見つけ、同じように、自分の頭の中では、時間をあっという間に超えた感じがするのである。
手紙と同様に、写真も、時を簡単に超えてくれるのだ。
それにしても、この時の夏目雅子には、来るべき近い未来の暗い暗闇など感じさせない若さと陽気さと元気さと信じられないような透明な美しさが煌めいていたのである。
この時、この過去に、どこの誰が彼女にそんな過酷な未来が来ることを予言できたであろうか?明るい未来しか見えなかったのである。
時というものの残酷さも感じるのでもある。
この雑誌での写真を撮った大倉舜二がこんなことを書いている。
ーわたし、 詰婚したらリョウ妻ケン母に なるんです。 「小麦色のクッキー・フェイス」のマスク、 胸から腰への線が「ヴィーナス・ライン」 といわれた十九歳のころの雅子。 ーリョウは料理の料、ケンは健康の健な んです。それがわたし。 そして五年、「なめたらいかんぜよ!」で ある。たくましい変身。 ーわたしのははだかじゃない。はだけ。 若ものがはだけているだけです。 風鈴よ/自分で揺れて/踊って見給え 意外に古風で淡い自作の句。脱皮をはじめた三年ほど前のものだと聞いた。 |
その文書や写真には、未来への強い力があった。不思議だ。時と運命。
佳人薄命と言うが、その言葉通りに時代を通り過ぎていった女優。時空を超えた存在になったことは間違いない。
夏目雅子―27年のいのちを訪ねて
写真で、時を超えられるなら。
星花火―夏目雅子写真集
美というものは、とても、儚いものなのか。時を止められないように。
永遠の夏目雅子
自分の時を図らずしも喪ったのなら、それは永遠なのか。
女優 夏目雅子 (キネマ旬報ムック)
短い間だったけど、映画がキネマだった頃の役が似合っていた女優でもある。
夏目雅子カレンダー 1997
佐々木悟郎作の夏目雅子の似顔絵は、淡いパステル画で、あの時の時間を教えてくれる。
コメント
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