和田誠シネマ画集から(その1)

イラストを描く

和田誠シネマ画集

本当に、むかし昔のこと。大学生の頃に、和田誠の映画イラストを見て、こんなにシンプルな絵なのに、どうして、映画そのもの以上に俳優や女優や映画監督に似ているのだろうと驚いたことがある。つまりだ。極めると、どんなことでも、もしかしたら、シンプルに辿り着くのであるという人生の命題に突き当たるような感じなのである。まあ、精神的なところも、結局は、シンプルになっていったほうが良いのではないかとも思ったりもする。

とにかくだ。好きな映画の絵を描くということは、どんなにか素晴らしいことだろうと思うのだ。


和田誠シネマ画集

当代きっての映画好きで鳴らした稀代のイラストレーター和田誠の画業の中から映画に特化した画集。
“文学者たち”
“映画監督”
“STAGE to SCREEN”
“LAST SCENE”
“OSCAR”
“OSCARⅡ”
個展のためにワンテーマ、古今東西、地球を一体何周するのやら膨大なセルロイドの織り成す夢の世界から切り取った一コマ一コマにしばし我が目はカラダをはなれフシギな映画館の中へ。

Amazonレビューより

そんなこんなで、今回は、2014年にワイズ出版から発行された『和田誠シネマ画集』から、気になるイラストを取り出してみたのである。映画好きには、大事だろ。その第1回目。イラストは、文学者と映画そのものから。

文学者

何故か、最初は、文学者たちも、描かれていたのであった。一部を見てみましょう。

誰だと思いますか?絵を見て考えてみて下さい。答えは、下の方にまとめて書いてあります。

1.「変身」という小説で有名ですね。

出典:和田誠シネマ画集(ワイズ出版)

2.ハードボイルド小説の第一人者。村上春樹にも影響を与えています。

出典:和田誠シネマ画集(ワイズ出版)

3.結構、彼の小説は映画になっているな。「陽はまた昇る」とか、「キリマンジャロの雪」とか、「誰が為に鐘は鳴る」とか。

出典:和田誠シネマ画集(ワイズ出版)

4.あのオードリー・ヘップバーンの『ティファニーで朝食を』は彼の作品だったのだ。

出典:和田誠シネマ画集(ワイズ出版)

答えですね。1は、フランツ・カフカ。2は、レイモンド・チャンドラー。3は、アーネスト・ヘミングウェイ。4は、トルーマン・カポーティでした。

映画

マイ・フェア・レディ

『マイ・フェア・レディ』は、和田誠にかかると、こうなってしまう。


マイ・フェア・レディ 特別版 [DVD]
出典:和田誠シネマ画集(ワイズ出版)

ロミオとジュリエット

『ロミオとジュリエット』のオリヴィア・ハッセーはこうなってしまうのだ。とにかく、あの頃、日本では、オリヴィア・ハッセーの可憐さに参ってしまう男共が大勢いたのであった。そして、それから、数年後に、布施明と結婚したことにも驚いたものであるのだ。嘘のような、昔昔話なのだ。


ロミオとジュリエット [DVD]
出典:和田誠シネマ画集(ワイズ出版)

明日に向かって撃て!

『明日に向かって撃て!』は、当時のハリウッド映画の2枚看板であるイケメンのロバート・レッドフォードとポール・ニューマンがコンビを組んで、大ヒットした。和田誠は、どうも、イケメン俳優になると、何故か(?)、女優に比して、画力をわざと落とす雰囲気があるのは、俺の勘違いだろうか?


明日に向って撃て! (字幕版)

ポスター/スチール 写真 A4 パターンI 明日に向かって撃て! (1970) 光沢プリント
出典:和田誠シネマ画集(ワイズ出版)

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