エンタメの世界
前回、伊藤健太郎と横浜流星の舞台『巌流島』を中心に俳優として活躍する彼ら二人について記事を書いたところ、二人を応援する人がかなり多くいることを改めて認識した次第。
彼らのテレビドラマや映画をしっかりウオッチしてその芝居演技を良く注視されている方々が多く存在する。単純に、良いことだなぁと思う。映画好きの私にとっては、有難いことだなと、これまた単純に嬉しかったですね。
単純って、大事ですぜ。
ブログを書いていて近頃勉強になることは、ブログですから全く自分の目線で感じたことを書いた時に、世の中のトレンドが、その反応でわかることですね。
自分の好きな映画・小説・漫画を中心に自分なりの切り口で何らかの指摘をしていった時に、当たり前のことですが、大きく反応のある俳優と少ない反応の俳優が存在してきて、意外なことに気づくことですね。
有名な俳優でそれなりの演技派でもあり、この人はかなり面白いぞと思って書いてもあまり反応のないこともあります。これは男優でも女優でも同じ。逆に、そこまで自分は思い入れはないけど映画と芝居は面白い人である役者を発見して記事を書くと、アクセスが増えていくこともある。
そうなのです。実はマスコミで取り上げている世界と乖離が少しあるんだね。不思議だけど、そうなのですよ。何となく。これは、どうでもいいことかもしれないけど、大事なことであるかもしれないなとも近頃思っています。(どういうこっちゃ??)
伊藤健太郎と横浜流星というこの二人の役者は演劇の世界で、大きな潮流の中に今、います。ある意味、ラッキーな二人でしょう。
伊藤健太郎は、インタビューに答えて、「取り巻く状況の早すぎる変化に怖さ感じる」とまで言っている。
エンタメの世界には、多くの役者やアイドルやそれを目指す人が多くいて、何とかブレークしようとして、頑張っています。
しかし、ブレークして売れる人は、ほんの一握り。本当に、ピラミッドのような山になっていて、頂点から下までの裾野の長く頂きの高い大きな山の世界です。
この世界。いいところまで来ているのに更なるブレークにならない俳優がいたり、頂点近くまでいってブレークしたのに何故かその後鳴かず飛ばずとか。事件を起こし落ちていってしまう人もいる。そうかと思えば、ブレーク手前だけど人はそれほど知らないし噴火寸前の才能とパワーを秘めた俳優が確実に存在する。そのまま、消えてしまうかもしれない。
観る側の我々にとっては露出されている製作物をみて面白いと単純に喜べるわけだけど、彼ら俳優にしてみれば、本当に大変な世界だよね。売れるのと売れないのでは。
宝くじのような紙一重の世界。不思議で壮麗であるが実は過酷であろうと思えるエンタメに関わる俳優達の世界。
そんな世界の中にいて、何故、伊藤健太郎と横浜流星は売れたか?
伊藤健太郎と横浜流星という星
前にも言ったことはありますが、私は、この二人を映画の脇役的なところから発見しています。そして、今、ここまでブレークしています。
私はと言えば、現在、一生懸命、二人のヒットしたテレビドラマを過去に向かって追いかけています。やっぱり、イイよな。彼らが出ているテレビドラマも。マジで。
多分、テレビの世界の作品作りにおいても、この二人、製作者の意図や思いを忠実に反映できる器があるんだろうね。多分、作り手にとっては、有難い存在かもしれない。愚直に自分の演技を求めていくが、製作者と一体になった作品作りへの気持ちが人一倍あるのだろうね。
閑話休題。映画に戻りましょう。
映画を好きになるってことは、メジャーな映画を観るだけではなく、実はB級映画の面白いヤツを発見しそこに登場してきた役者を見つけるというマニアックなところもあるのです。お宝、発見したぜよ、ってとこですかね。
私の好きなもう一つの世界である投資の世界でいけば、B級映画と脇役役者で面白いのをみつけた、東証一部に上場する前に割安株を発見したぜ、ってなところになりますかね。
そこで、この二人。まずは、伊藤健太郎。
伊藤健太郎の登場
伊藤健太郎は、『俺物語』で鈴木亮平の友人として発見。というか、意識の中に残る。わずかに。実は、映画における友人登場の中には将来の有望株が出てくることが多いのじゃ。事務所の売り出し中の一つだろうね。なので、そこはマニアックにチェックを入れてはいる。ね、テンバーガー株を発見するようなものでしょ。この初出演映画での健太郎は背が高くて痩せていて、なるべく自分を出さないようにしていたのが逆に印象に残った。
サスペンス映画である小栗旬主演の『ミュージアム』の中で、小栗旬の幼少の頃を演じたのも、伊藤健太郎だった。小栗旬の心の荒れていた若き日の迫真の演技には、驚いた。この目つき。ジリジリと来るね。『俺物語』では脇役の一人的な存在だったのに、短いこの登場で、タダモノではない感を出していた。『俺物語』で抑えた自分を爆発させたか。
『デメキン』というヤンキー系B級映画の主役でも再発見し、オオって感じになった。この不良役・ワル役の良さっていうのも、実はその背景にある普通さ・弱さの裏返しってなところが画面に出ていた。しかし、見つめる目は、やはり、鋭かったな。『ミュージアム』から、『デメキン』は伊藤健太郎にとってみれば、一つの流れだったかもしれない。
『コーヒーが冷めないうちに』で喫茶店にいつもいる気になるヤツは誰じゃい、ああ、コヤツだ。伊藤健太郎、またまた、発見だ。気がつくまで時間がかかった。
最初は『デメキン』主役と喫茶店の彼氏が一致しなかったのだ。普通過ぎる雰囲気を醸し出しているから。だが、こんなに、日常に溶け込める演技って、もしかしたら、凄くねぇーって、映画を観てから思い始め、何度か、ビデオでフォローまでしてしまった。
そうなのだ。結果、この人、普通過ぎる役を自然体で普通に演じられる、もしかしたら、極めて、恐ろしい人かもしんないとまで、思ってしまいましたからね。
役者はストーリーによって、揺れ幅が大きいのは当然だけど、伊藤健太郎という役者は、普通の人を普通に演じられるし、ワルなどの個性ある役もあたかもそれが自分の経験にあったように普通に演じられるコワい存在なのですよ。
ここなんじゃ、ないすかね。伊藤健太郎って役者がブレークしている1つの原因は。
確かに背は高い。顔は第一印象的にはすぐに入ってこないかもしれない。最初は。(実は、前の記事で、伊藤健太郎はそこまでのハンサムではないと書いたら、多くの方に猛反発を食らいました。すんまそん。)
だが、彼は普通に見えて普通ではない。その演技を通じて、彼のスタイルや表情は多くの顔を持つ。本当に、良い顔をしていると近頃思ってしまうのは私だけではないだろう。そして、多分、母性本能をくすぐる可愛さがあるのだ。
普通を感じさせる役者だからこそ、身近にいる感じが強い。普通を地で行く可愛い殺し屋だな、伊藤健太郎は。困ったヤツだ。そこが、多分、他の役者達と一線を分けたところではなかろうか。
不遜にならずに、謙虚に、今までの伊藤健太郎的な役者人生を進んでいってほしいね。スタイルが良くヤンチャそうだが、普通だ。そこだよ。君の良さは。(またまた、推しメンの皆様から、沢山の反発を食らいそうですね)
横浜流星の登場
長い記事になってしまいましたので、横浜流星については、次回以降、書きます。許せよ。
横浜流星の売れた理由は何か。伊藤健太郎とはどこが違うか。そして、どこに共通点があるか。そんなところですかね。
ただ、気になったところでは、『巌流島』のことを前回書いた時にTwitterへの反応で、「従来の宮本武蔵を演じた役者は総じて線が太い役者が多かった。横浜流星では宮本武蔵の武骨なところを表現できないのではないか」との指摘がありました。
そこは、色んな宮本武蔵があって良いと思うし、横浜流星は、「繊細な肉体派」と私が勝手に決めているように、本当の武闘派でもある。新しい宮本武蔵像に期待したいとやっぱり思っています。彼の剣先は本当に鋭いですよ。精神は宮本武蔵です。時代は変わっていく。そういうことでも、良いじゃありませんか。
横浜流星は、宮本武蔵を演ずるにあたって、自分の中の最大限の“男”の部分を出していきたいと言っているから、期待できるのではないでしょうか。
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