万引き家族
引き続き、風邪で寝込む。二日酔いにはならなかった。鼻がつまり、喉が痛い。声が枯れた。コーヒーを朝飲み、おかゆを昼食べた。夜、「万引き家族」をようやく見る。やはり、この映画、リリー・フランキーが秀逸であるということを再認識したということだった。このイラストレーターは多くの仕事やパフォーマンスをしているが、存在自体が凄い。特に、悪役をさせると素晴らしい役者だ。
力を抜いたスタンス
この男、万引き家族でも、力の抜けた雰囲気で、淡々と悪いことをしてくる。自分の日常の姿をそのまま映画の中に投影させている感じがする。この淡々が怖い。貴方の周りに淡々とした人って、いますか?意外と少ないんじゃありませんか?力を抜いた雰囲気や感じは、そう出そうとしても出るものではないんですよね。そこが凄いし、怖い。
予告編は、次の感じ。

悪役
リリー・フランキーについて言えば、この男に「悪役」を演じさせたら、薄気味悪いほど、怖い。『凶悪』の時のピエール瀧の後ろにいて、殺人や暴力を指示してくる先生という男がピッタリくる。恐ろしい。
肉体的な暴力はしそうにない弱そうな体で、頭が回り指示する男。嫌だよね。教唆してくる裏ボス的存在。心の中は実行する男よりも荒んでいる。リリー・フランキーの薄笑い顔、怖いっす。
山田孝之 (出演), ピエール瀧 (出演), 白石和彌 (監督) 形式: DVD
「新潮45」編集部 (編集)

気になる他の映画
悪人系でなくても、全ての役が個性的な存在感を発揮させている。『二重生活』での教授。『シェル・コレクター』での貝類学者。などなど。
この男、スケベなオヤジだが、深すぎるぜ。
不思議なモヤモヤ感を感じさせる喋り方と体の動き。世の中を全く違う方向から見ているような雰囲気。独特だ。
イラストレーター・作家
当然ながら、リリー・フランキーは、イラストレーターであり、作家である。
イラストレーターとしては、「おでんくん」で、大ヒットしているんだな。クセがあるよね。この人の絵。何とも言えない魅力だ。なんか、エッチで色っぽいんだよね。子供的な絵なのに。何故??
小説は、あの「東京タワー・オカンとボクと、時々、オトン」だろ。
この男の名言集
リリーフランキーは多くの名言(中には迷言もあり)を残している。読めば、読むほど、この男、面白いね。以下のブログを読んでみて。
この男を知るには
次のブログなどを通じて、この男の深さと闇を見ていこう。面白いぞ。存在が。


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