自分の大事なガラクタ
自分の探したいものは何か?新しいものが欲しいのか?新しいことが気になるのか?歳を取ると、自分の殻を破るのは難しい。同じように毎日を過ごすだけだ。確かに、自分の殻の中を改めて見ると、くだらないガラクタ物しかないような感じだ。小さい時から、かき集めてきたものがごまんとある。それが、言ってみれば、カテゴリーに分類されて、俺の中で、ゴチャゴチャしている。これを消去していくことが難しい。酒を飲むということも、俺の中にあるガラクタ物の1つなのだ。
西新宿の隠れたバー
酷い風邪になった。なのに、酒を飲みに行った。金がないので、チョイ飲み酒場で一次会をして、その後、新宿の西武線近くの飲み屋街の中にある細いビルの3階にある日本ウイスキー専門のバーに行った。ビルのエレベ―タ―は人が3人入るとウォーニングブザーがなるほどのこれまた小さく狭い箱だった。カウンターもテーブル席も外人客しかいなかった。店のマスター日本人のスキンヘッドだが英語は流暢だった。酒の話しかしないからか。薄暗い店の奥では、かなり昔の白黒の日本映画が壁にプロジェクターでかかっていた。いわゆる、活動写真だ。店のコンセプトがシネマ好きだから、雰囲気は良い感じだ。こういう店と言えば、村上春樹のジェイズ・バーか。「風の歌を聴け」だ。村上春樹の言葉は、俺のハードボイルドな言葉(村上春樹編)で勉強しよう。
ジェイズバー
自分の中で、心からゆっくりとできるジェイズバーは皆さんにありますか?そこには、どんな友人が待っていますか?
ジェイは僕にビールを何本かごちそうしてくれ、おまけに揚げたてのフライド・ポテトをビニールの袋に入れて持たせてくれた。
「ありがとう」
「いいのよ。気持ちだけ。・・・でも、みんなあっという間に大きくなるね。初めてあんたにあった時、まだ、高校生だった」
僕は笑って肯き、さよなら、と言った。
「元気でね」とジェイが言った。
「風の歌を聴け」村上春樹
国境の南、太陽の西
村上春樹の「国境の南、太陽の西」の中に出てくる主人公の僕が経営しているジャズバーも良かったな。名前は、「ロビンズ・ネスト」。重要な相手の島本さんが良く雨の日の夜にやってくる店だ。ジャズが流れる大人の店。こういうところだよね。落ち着けるところは。きっと。
コメント