甲斐谷忍の漫画 再来
ついに出たぁ。 新・信長公記~ノブナガくんと私~(3)
ついに出たぁ。 新・信長公記~ノブナガくんと私~(3) !家康来る!
時は2105年。戦国オタクの科学者が「もし名だたる戦国武将がいっせいにこの世に生まれたら、一番強いのは誰なのか?」というイケナイ妄想にとりつかれた…。日本一の不良校・銀杏高校に集結した戦国武将のクローン34人、覇権をめぐる「旗印戦」ではケンカ最弱と目された羽柴秀吉がダークホースとして躍り出る! そしてマイペースの織田信長の前についに現れた徳川家康は、最強・最悪のモンスターだった……!
「新・信長公記~ノブナガくんと私~第2巻」
甲斐谷忍の「新・信長公記~ノブナガくんと私~第2巻」が出たねェ。来ましたよ、着ました。最高っす、マジに。こう来ましたかぁ、甲斐谷先生。参りました。第2巻から、もう、戦国状態の争いですか。それも、名立たる武将の闘いをコメディ満載で歴史的に語るとは。
とりあえず、今までの「あらまし」だね。1巻では、未来の2100年代設定の銀杏高校特進クラス1クラスに戦国オタクの科学者が有名戦国武将達のクローン高校生を一斉に集めたところから始まる。サブキャラ女子高生の日下部みやびが入学したそのクラスには、不良世界の 「てっぺん」を獲ることを目指す武田信玄、上杉謙信、伊達政宗、羽柴秀吉、井伊直弼、加藤清正、等々総勢30名以上の戦国武将クローン高校生が集合していた。そんな中、ひとり織田信長だけはマイペース。半ズボンの奇妙な出で立ちで、異彩を放っていた。高校の2年生・3年生の不良猛者共がこのクラスの1年生にちょっかいを出してくるというのが、第1巻の流れかな。そして、2巻になったのだ。待ちに待ってました。まさか、こう展開するとは思いもしませんでした。2年の番長・コマと上杉謙信のケンカから持ってくるんだもんね。コマは、何と、平安時代の武将・木曽義仲のクローン。義の武将・上杉謙信と木曽義仲のケンカが始まる!このケンカ、クールに、渋いよ。結構、漢気があって。ここの一番のセリフは次の言葉だよね。最高ですぜ。木曽義仲の部下を思いやる気持ちと上杉謙信の義。だから、笑わせてもくれるよね。不良界の引き分け王、上杉謙信。そう来るか。そう、歴史を読むか、
おまえの目に仁の心を見た。
そんなおまえをうちのめす義などあろうものか。
三部けいの漫画
この人の漫画で一番有名なのは、『僕だけがいない街』。マンガ大賞にランクインした作品だ。言わずと知れた、ミステリー、サスペンスホラーな作品だ。最後まで結末が読めないドキドキ感満載のサスペンスなので、超必見だな。当然ながら、映画になりました。配役も良かったかな。時間逆行ミステリーの傑作とは、良いフレーズ。タイムスリップもの漫画としては、一級品でしょう。フランスでも賞を取るのは当たり前かもしれません。
三部けい氏は「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木彦摩呂氏のチーフアシスタントをしていたそうで、かなりの年数漫画制作を行っている人だ。
彼の作品は絵が特徴的で、子供が主人公となることが多い。そして、北海道出身だからか、雪も舞う。
『鬼燈の島-ホオズキノシマ-』も子供が主人公の漫画だ。島の施設的な学校というシチュエーションがミステリー感・サスペンスホラー感を増長する。そして、この人の漫画は意外とエロチックでもあるのだ。ストーリーでは、子供であり、大人の手前というテーマが全体を流れるが、そういう観点を女性の中に描こうとしている。
小玉ユキの漫画
個人的に、この人の漫画は絵もストーリーも大好き。未だに俺の中で、全ての作品が絶賛中です。レベルの高い綺麗な画風。ストーリーも極めて緻密に計算されている。
とにかく、『坂道のアポロン』と『月影ベイビィ』は最高の出来栄えである。当然であるが、『坂道のアポロン』は映画化された。そして、当然ながら、我がハードボイルドの女神小松菜奈がレコード屋の娘として可憐に登場もしていたのだった。昭和戦後のジャズがベースとなっており、昭和がノスタルジックだ。
『月影ベイベ』で、小玉ユキは、視点を日本の原風景に求めた。富山県富山市八尾町。伝統芸能の“おわら”を心から愛している男子高校生・佐伯光と東京からの転校生・峰岸蛍子の踊りを通じての心の交流。この作者は、人間心理描写を極めて上手に描きます。また、作品の舞台になる富山市八尾地区(旧 八尾町)の、例えば、訪町本通りの石畳の道、諏訪町公民館など、実際の町並みや建物を忠実に描かれている。そして、富山弁も良いインパクトを与えている。おわら風の盆。そこには、眠らない深い夜のクールさが溢れている。
小玉ユキは、童話のような漫画も描いている。こちら関係も短編ながら、大変面白い。
小玉ユキに見出すものは何だろうか?この作家の未来に期待する。
恋は雨上がりのように
漫画もアニメも映画も、全て、青春を良く現わしていいる。女主人公のハードボイルドなところが良い。一途に想う姿勢が良い。陸上選手としての走りとその立ち姿、走る姿に見惚れてしまう。いいおじさん達の昭和と若者の平成がブレンドして、いい。魅力のあるマンガだろう。
森本梢子の漫画
この人の漫画も最高。絵のタッチが今までの人と違う。個性が良い。どの漫画の話も極めて面白い。本当に才能のある人だと思う、
ごくせん、アシガール、デカワンコ、高台家の人々と、そのレベルの高さ。ハンパないっす。いや、本当。どういう頭の構造をしているのだろうか?
ほとんどの作品が映画やテレビ化されてもいる。それだけ、多くの人の心を掴む作品を作っているのだ。
かぐや様は告らせたい
この漫画の面白いところは、心理戦であること。人間の心の内面を描いていること。そこに、今までにない展開がある。将来を期待されたエリートたちが集う名門校・秀知院学園。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして半年が経っても告白することが出来ない。素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「いかにして相手に告白させるか」ばかりを考えるようになり、権謀術数の限りを尽くした“恋愛頭脳戦”を繰り広げる。
おじさまと猫
おじさまと猫第4巻 もうすぐ発売じゃ
おじさまと猫第4巻、2020年1月11日に発売だぁ。絶対に見よう。
それまでのブサイク猫ふくまる
久しぶりに朝から晴れた。なので、久しぶりに漫画について書く。「おじさまと猫」のこと。ツイッターを今まで自分で本当のほとんどしていないので、知らなかった。ツイッターで知ったのでなく、西武新宿線の新宿駅側の地下サブナードにある本屋の朝のシャッターに貼られていたポスターを見て、この漫画に行き着いたのだから。ツイッターで人気になった漫画だったとは、世の中に全く遅れておりました。本当に、反省。作者桜井海さんののツイッターに連載されていた漫画。ツイッターで評判になり、単行本になったもの。正直言って、1巻目を読んで、俺は、久しぶりに涙腺が緩んだというか、泣いてしまった。不覚ぞ、ハードボイルド。おじさんとブサイク猫ふくまる。なんて、心が温まる漫画なんだ。そして、哀しい。更に、人と猫との出会い、愛情と優しさがそこら中に散りばめられている。完全にノックアウトされました。人はこうありたいね。ツィーター、恐ろし。つぶやき、大事だねぇ。参りました。小さい頃、家で飼っていたチンチラのコロを想い出す。普段は全く泣かないどんなに気位の強い猫でも、人に懐くのだ。これは間違いない。ずっと、そばにいる温かい人・動物・もの・映画・小説・漫画などがあれば、人はやっていける。500ページの夢の束でも温かいフィクションを心に持っていれば、やっていけるのだぁ。なんてね。
新・信長公記~ノブナガくんと私
珍しく、漫画について、連続記載する。週末は心温まるムービーから心温まる漫画への流れだったが、やはり、漫画は奇抜性があることが一番大事だ。考えてみれば、近頃、映画もテレビも漫画原作がオンパレードで、そのテーマの内容たるや、今までの脚本家原作や小説原作より面白いことになっている。ようやく、社会も気がついたのだ。漫画家の作品内容はかなり凄いぞと。そこで、今回見つけた『新・信長公記~ノブナガくんと私』(ヤングマガジン公式サイト出典)は発想がやはり漫画なりに奇抜で面白いのだ。
時は2120年となっている(しかし、街並みや学校生活など現在と全く変わらない設定としてある)。ほとんどの人が国の歴史軽視政策により、戦国時代の武将のことを知らない未来の時代。戦国オタクのマッドサイエンティストがつくった戦国武将の若きクローンが、名門不良校に集結。ただ一人の戦国オタクのJKと彼らの覇権をめぐるバイオレンスと虚々実々の権謀術数! きっと、現代に彼らを蘇らせたら、こういう動きを取るかもしれなないなと思わせる歴史的不良高校生漫画なのだ。キャラとセリフが誠に面白い。これからどうなっていくのか、誠に楽しみなヤングマガジン連載漫画なのだ。
【令和元年8月25日日曜日記載】
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