心温まる映画
心温まる映画と言えば、『光の旅人K-PAX』だ。
今はない池袋の小さな映画館で小さい子供二人連れて観た記憶がある。
その時、こんなに小さな子供たちに、ハリウッド映画の精神病院にいる患者が中心の映画を見せていいのだろうかと思ったが、親の勝手な判断で、きっと何かを映画を通じて感じるはずだと無理やり見せたのだった。
映画が終わって、二人とも文句も言わなかった。むしろ、良い映画を観れたような気持になっていたようだ。
そのくらい、大人の映画であるのに、子供にファンタジーと人の心の温かさや奥の深さを感じさせる映画という気がする。本当にお勧めだ。子供にも見せて問題のない映画。
ストーリー
精神科医マーク(ジェフ・ブリッジス)のもとへ、K-パックス星からやってきたと主張するプロート(ケヴィン・スペイシー)が患者として送られてくる。妄想にしては理路整然と宇宙の概念や哲学などを語る彼。やがてK-パックス星が実在することがわかり、さらにプロートの不思議な力は、他の患者たちをも魅了していく…。
名優ケヴィン・スペイシーが自称異星人を演じるが、SFのジャンルに入れるにはためらいのあるヒューマン・ドラマ。本当に彼が異星人なのか定かにせず、ふたりの男の対峙を軸に淡々とドラマを押し進めながら、静かに人間の存在意義を問うていく奥深さ。
ストーリー的には、『光の旅人K-PAX』は、最後の最後まで観る側に主人公は宇宙人なのか考えさせられる作品だ。
ストーリーは自分がK-PAXという惑星から来た宇宙人だと主張しグランド・セントラル駅で保護され精神病院に入院させられた主人公(ケビン・スペーシー)と精神科医(ジェフ・ブリッジス)の間の交流を描いたものだ。
自分が来た宇宙の果て1000光年も離れたK-PAX星のことを本当のように仔細に話す主人公。
彼の行動や発言通じて、地球人とは思えないことが起こる。
果たして、彼は宇宙人なのか?天文学者たちも彼の発言を聞き、光の理論的なことなどに驚くのだ。
そんなこんなで精神科医ブリッジスは、主人公ケビン・スペーシーが地球人であることを探索していく。
このあたりから、サスペンス要素もあるのだが、それを通じて、家族という人間同士の繋がりの重要性を教えてくれるようなファンタジーになっている。
果たして、彼は、K-PAX星人なのか?心は必ず温まる。
二大名優の競演です。 主人公(ケビン・スペーシー)と精神科医(ジェフ・ブリッジス) 。
金をかけなくても、心の大作は出来る。 そう確信しました。
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