人間の電脳化・デジタル化

SF映画
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電脳化世界

前回『君は月夜に光り耀く』から、人間とデジタルの関係について、触れた。

考えてみると、我々の世界は、今や、パソコンをベースにした電脳化世界なのである。

かなりの生活が、デジタル中心に動いている。電脳グッズがないと、生活が上手く成り立たない世界だ。

人差し指一つで、世界と繋がる。簡単だ。昔は、会って、意思確認をした。現金を持ち歩いた。いる場所を特定出来なかった。

今、手元のスマホやモバイルに、相手が浮かぶ。現実に、会う必要は薄くなった。告白も、ラインでするという。

手先にある電脳機器が、自分のようだ。人間は簡単に、それに馴染む。こんな、便利なものはない。なかなか、傍目で観ると、電脳機器殿に操られているような感じすらする。

この先はどうなっていくのだろうか?面白いし、怖くもある。そんな未来を予想した映画は多く存在する。

電脳化映画

人間とデジタル化・電脳化の拮抗する映画は、近頃だと、どんなものがあっただろうか?

映画『アバター』では、人造生命体。『パシフィック・リム』では、人類は世界中の英知を結集し、人型巨大兵器“イェーガー”で怪獣と闘う。

このように、脳とサイボーグやロボットが連動するのも、その一つだろう。

今、実際に人間が思念することで、手足を動かす研究はかなり進んでいるみたいだ。信じられないが、意識が、体をうごかすのだ。

だとしたら、エヴァンゲリオンの碇シンジのように初号機を動かすことだって、未来では、もしかしたら、可能なのだ。

アバターも、地球人とナヴィそれぞれのDNAを掛け合わせた人造生命体を作り、神経を接続する操作員の意識を憑依させたアバターを動かせることだった。

そう、自分の意識がアバターという人造生命体を動かすのだ。シンクロなのだ。デジタルとの。

攻殻機動隊

そういう観点からして一番電脳化により近い映画が漫画「攻殻機動隊」を実写化した「ゴースト・イン・ザ・シェル」だろう。

ここでの電脳化とは、膨大な数のマイクロマシンを直接脳に注入することで、脳の神経細胞とマイクロマシンを結合させる方法を取る。

そう、電気信号を利用するのだ。脳をパソコン化してしまうことなのだ。脳に色々なデジタル端子を差し込んだり、データを送信することで、脳に色んな情報を送り込むことができるし、アウトプットができる。

これは漫画でありアニメであり映画であるが、現実の世界では、医療の世界で、この電脳化的な実験がかなりおこなわれているようだ。そこには、クローンと同じような生命倫理が問われているので限界があるようだが。

病気と電脳化

脳の出す電気信号の乱れが起こす病気に対処する必要がある。なので、脳に電気信号を送ることでこの乱れを治そうとしている。

考えてみたら、心臓病の1つである心房細動・不整脈を治すのに、今アブレーション手術が普通におこなわれている。

これは、カテーテルを太腿から心臓まで静脈を通じて持っていき、そこで心臓の内側の皮に電気刺激を与えて焼却をし、新しい電気回路を作ることで不正な脈を壊すのだ。

それを脳におこなうことを実験的におこなっている大学や研究室がある。今脳に埋め込んでいるのはマイクロチップらしい。そこから、運動能力や言語能力や視覚能力等を司る場所に電気信号を送るのだ。

これによって、脳が原因となるうつ病・パニック障害・自閉症・自律神経失調症などの病気に良い結果をもたらせることが出来るという検証結果も一部出ているらしい。

これがもっと、大きなリスクなく、他の人間の部位でおこなわれている電気刺激と同様のレベルまで安心なものになれば、機能しなくなってしまった脳を活性化することが出来るかもしれない。

マイクロチップは脳インプラントという技術まで発展しているようだ。痴呆症や脳梗塞などに拡大がされていくのではないだろうか?

脳への電脳化技術

今は病気や事故で障害を持った人々の治療法の1つとして期待される脳への電脳化技術が、将来進歩して、倫理面でも問題をクリアできれば、通常の生活をしている人間に対しても、映画やアニメにあるようなアバター化や攻殻機動隊の儀体化が実際に可能になる時がくるかもしれない。

視覚・聴覚含め全ての人間の五感が電脳化とシンクロナイズし、『君は月夜に光り耀く』のような彼氏にやりたいことの代行をしてもらわなくても、自分で仮想世界に入り込み、現実と同じようにやりたいことができるかもしれません。良いことです。

しかし、ある意味、恋や愛から遠ざかることになるかもしれませんね。デジタルの世界だけですと。何かが突出すると、古き良きものが失われかねないのかも??

次に向けて

このように、今、医療の世界を中心に、電脳化の世界は進んでいる。

医療における脳への電脳化技術で、人を救える世界が増えていく。

電脳化とは、映画や漫画を超えた大きな存在なのだ。

次回以降に、この電脳化について、更に深めていきたいと考えている。次の記事は、多分、木村拓哉の『安堂ロイド』になるだろうな。必然的に。論理的に。なんてね。

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