与沢 翼(不良青年シリーズ1)

与沢翼

今まで、不良中年シリーズで記事を数本書いてきたが、今後は、同時並行で、不良青年シリーズとして、若い連中の面白い奴にフォーカスを当てて、記事を書いていこう。それで、第1回目は、やはり、この人でしょう。まだ、オヤジではない。若い時、正真正銘に、ハングレであった『与沢翼』だ。最初は秒速で億を稼ぐ男としてブクブク太った男がクルーザーに乗って、ワインをしたため、胡散臭いとしか思わなかったが、転落後の彼の今の生き様を見ていると、むしろ、好感が持てる。そこで、彼を知るべきだと何故か、思う。特に、オヤジ達は。ここに、オヤジ達の次の展望の手法もあるのではないか?

この男に関しては、Twitterもあるが、特に、今売れている本「ブチ抜く力」から勉強していこう。何かを見出せるかもしれない。

この本の第2章で与沢は言っている。

「人と群れるな。誰とも組まず、単独で突っ走れ!」

と。面白い。若いのに。

群れないこと

群れないことは、俺も信念にしている。しかし、若い与沢に、ここまでストレートに言われると、気になってしょうがない。会社に所属すると、その時点で、組織と一緒に働いている人間たちと群れることになる。そして、会社に忠実であれば、あるほど、羊になっていく。闘う牙を失うことになる。自分を賭して、チャレンジする精神がどこか希薄になる。安定を失いたくない。群れていては、突き抜けた存在になり得ないと与沢は言う。だから、彼は組織ではなく、一人で動く。秒速で億を儲けた男は確か組織の社長だったはずだが、失敗の経験を積み、一人で群れずに儲けている。。

人と横並びで同じことをやっていては儲けられない。だから、そこから早めに抜け出して、自分の個人商店を作ることが大事だと彼は言う。群れずに一人でいれば、メリットが大きい。①自分と向き合う時間が持てる。②一人でやると、あらゆる物事のスピードが速くなる。③一人の方が本気度が高まる。④固定費がなくなり、つねに余裕を持てる。確かに、その通りだ。組織に長くいると、この個人の速さには全く太刀打ちできない。組織は、外部と交渉する前に、内部でくだらない社内打ち合わせを永遠と今でも続けている。そして、それが仕事だと思い込んでいる。大事なことは、仕事で迅速にセンターピンを撃てるか否かなのだ。そこに至るのに、余分なことをする必要はない。

なので、与沢の話の中でも、注目に値するのは、自分の『トリセツ』を知れというところだ。仕事で成功するためには、「絞りに絞って、自分に必要なものだけ」にトライしていくことが必要だという。そのためには、自分にとって要らないものは切り捨てられるか?それを知るために、「自分がどんな人か知る必要がある」。自分の本質を理解して、自分の本気を出せる好きなこと・向いていることに集中していくことで、成功に導ける。この点は、全面的に大賛成。今まで、なんとなく心の中でもやもやと分かっていたことだが、言葉にしてくれたとの与沢だ。これが、本当に大事なセンターピンだと思う。

投資で成功するためには、次のルールに沿って、行動すべきだと彼は言う。その期間は、3週間のみ。

1.その投資の全体像を把握する。

2.その投資の推論を立てる。

3.センターピンを立てる。

3週間に限定し、情報収集・分析・検証で、その投資のセンターピンを捉えること。そのためには、投資先のファンダメンタルズがしっかりしていて、その企業のトレンドが時流に乗っていること、将来風が吹くこと。ここを押さえていくことが肝要だ。

とにかく、この男、秒速で儲け、転落し、復活する。楽しみな存在。反面教師でも、師匠として崇めるでも何でもよい、一度、こやつの生き様を見ていると何かがわかる気がする。それは若い奴だけでなく、ずいぶんと長い間、サラリーマンをしてきたオヤジでもだ。どんな人にも、参考になることが結構多い。昔ワルだった者は、どこか突き抜けているのかもしれない。嘘だと思って、そういう不良でなかった人が逆に読むと、きっと、ためになると思います。是非。これからの人生の勝負の為に。ご参考に。彼の生き様。

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