お金って何?
ハードボイルドなお金
映画・小説・漫画の世界でも、現実と同じで、主要テーマか裏テーマに必ず、金が関係してくる。ここを押さえることも、多分、自分の人生にとっての教訓を教えてくれるだろう。特に、ハードボイルド関係映画や小説には、金が当然ながら登場してくる。しかしながら、ハードボイルドな探偵は絶対に金に媚びない。従わない。無視をする。ルール通りの金しか要求しない。むしろ、少額の金でしか動かないようなところがある。万年、貧乏であるにもか関わらずに。そこに、俺達ファンはハードボイルド探偵の男の矜持を感じるのだ。そこが俺達が好きなところなのだ。
ハードボイルドな探偵主人公が金もないのに、粋がる姿。要求する金額はその依頼人を見ての対価ともいえる金額であることが多い。心のある依頼人に対してはあくまでも純な安い金額を求める感じだ。その人を対価としているのだ。
近頃の街の実際の探偵さんは、どうして、あんなに日額が高いんでしょう?依頼する人の人間性を見極めて金額のレベルを動かしているのでしょうか?探偵が金儲けに走っているからなのでしょうか?
報酬
「ゴルゴ13」で読み解く! 昭和・平成ニッポン裏歴史: ~日本現代史13のミステリーの真相は?~ (小学館C&LMOOK) (日本語) ムック – 2018/11/26
ゴルゴ13 コンプリートコレクション
金銭的な報酬があるので、その仕事をおこなう。例えば、ゴルゴ13だ。暗殺者系の映画では、必ず、それがある。人間の命を金銭に置き換える。しかしながら、近頃の映画・漫画では、その金銭的なところが大々的に描き出されることは余り多くない。しかし、ジョン・ウィックでもファブルでも、メカニックでも、主人公を殺す金銭的報酬には大きな金額が提示される。そのくらい、目的達成が難しいからだ。かくのごとく、プロがプロを射止める報酬には際限がない。
しかし、しろうとがプロに仕事を依頼する時でも、それなりの金銭が提示される。例えば、現実の探偵の行動調査でも、1時間基本料金5,000円とか1日5万円以上とか、結構な値段を要求されるのだ。このように、普通の「人が個別に人をキャッチアップしていく」という仕事の金銭的な報酬は高いのだ。
しかし、この報酬も、先に述べたように、依頼人の人を見て判断をしているところがある。ゴルゴ13でも、家出少年からキッシンジャー暗殺計画を阻止するように頼まれた時の金額は少年のなけなしの金だ。ほとんど無料に近い。 そこには、ハードボイルドな男の矜持があるのだ。
対価
対価(たいか)は「財産・労力などを人に与えまたは利用させる報酬として、受け取るもの」という意味です。どこが報酬と違うのだい?
報酬は「労働や仕事・骨折りなどに対する謝礼の金銭・物品。お礼。返礼」という意味。これに対して、対価とは、労働に見合ったものかどうかである。労働と対等かどうかが基準となる。報酬には労働に関して対等であるかは加味されないものであるということになる。
そうなのだ。対価には、報酬と違い、実行する人間の感情はある意味ないのだ。世間相場からみての経済的な客観的なバランスだけなのだ。報酬には、ハードボイルドな男の仕事であればあるほど、そこに感情が入るのだ。
現実の探偵の報酬相場
上記のようなことから、実際の探偵の報酬相場はピンからキリまでの世界のようだ。そこにあるのは、依頼人の心理的な不安を解消できるか否かとかの色々な要素が組み込まれてくる。人が人に依頼する心理戦なのだ。なので、今は、探偵の浮気調査が成功しなければ0円報酬という相場もある。その場合でも、着手金が20万とか、かかるのだが。
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