完全ハゲ系俳優の雄:マルコビッチ
完全ハゲ系の俳優は多い。そして、名優が多い。スキンヘッドか自然体の昔ながらのハゲなのかの区分けがつかない俳優も多い。だが、ここは、とりあえず、完全ハゲ系俳優としての彼らとして焦点を当てて、そのお顔というお姿や映画の魅力について、お話をしたい。今回は、ジョン・マルコビッチだ。
ジョン・マルコビッチは怪優
完全ハゲ系の間違いなく断トツのハゲである。性格俳優なのか?それとも、怪優なのか?悪役適合者なのか?不思議だ。まか不思議な存在のハゲだ。「ジョン・マルコビッチの穴」で、爆発というか、色々な有名人にオマージュされた男。どういうヤツなんだ。こいつは?
ここまで、マルコビッチだと、あんた、勝てないだろう?
ハゲ系映画ジンクスとマルコビッチ
コーン・エアーで悪役犯罪者役も良かった。ハゲ系俳優映画ヒットのジンクスはここでもあり。なんと、主役のニコラス・ケイジとマルコビッチの2大ハゲの活躍で、この映画、大ヒットした。ハゲ、恐ろしい。ちなみに、ハゲ系映画のジンクスは「REDリターンズ」でも効いていて、マルコビッチはブルース・ウィルスと組んでいる。ハゲ、スゲー。
サスペンス・アクション系映画とマルコビッチ
近頃は、ジョン・マルコビッチは、結構、サスペンス・アクション系映画ものに出ていて、新しいジャンルを突き進んでいる。「バレットヘッド」では、ベテラン強盗犯役で出演。「アンロック」ではCIAの上司役。「マイル22」でも、彼が統率する極秘部隊”オーバーウォッチ” CIA分析官ジェームズ・ビショップ役を演じている。彼が最初から最後までいないと、どの映画も成り立たない。味があり過ぎ。ハゲでも、素敵な上司。その眼がアグレッシブ。セクシーだぜ。
後に出てくる「シークレット・サービス」のクリントイーストウッドの敵役・悪役あたりをしたころから、この傾向はあったのかもしれない。
マルコビッチ出演作のそれ
こんなのに出ていたのは知っているかい?
シェルタリング・スカイ
真・地獄の黙示録
ジョン・マルコビッチのレディース・ルーム
カットバンク
ワンダフル!ウェディング~結婚できる人できない人~
シークレットサービス
二十日鼠と人間
仮面の男
家路 (未公開・仏映画・カトリーヌドヌーブ共演)
ジョン・マルコビッチの今
ジョン・マルコビッチは素晴らしい。英国のBBC放送で放映された「アガサ・クリスティー ABC殺人事件」では、マルコビッチが名探偵ポワロを演じています。老いて衰えたポワロを演じるマルコビッチ。最高です。
この12月20日に公開される「テッド・バンディ」では、裁判官役を演じるマルコビッチ。この映画がシリアル・キラーの語源ともなった稀代の殺人鬼テッド・バンディの物語で、彼に死刑宣告をするのが裁判官マルコビッチだ。この犯人は、IQ160で美しい容姿。殺した女性の数不明。そして、雄弁だ。最後は自分で自分の弁護を裁判所でおこなう。アメリカの女性を味方につけ、たった一人殺されなかった女性の観点から映画が進む。観客を迷宮に誘うこと請け合いのサスペンス法廷映画だ。マルコビッチの演技が楽しみだ。
ジョン・マルコビッチ。ハゲでも、素敵だ。その射貫くような目なのか。細面の顔か。何かを心に常に持っているような静かさか。今も、これからも、目を話せられない。ハゲに勇気を与えてくれる存在であること、間違いなし。
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