リチャード・ギア:歳の取り方

俳優

俳優も歳を取るのだ

俳優は歳を取る。歳を取り、更に良い役者になる人もいれば、そうでなく消えていく人もいる。

どうしてだろう。そして、顔もスタイルも変わっていく。頭も薄くなることもある。そして、存在感が増す人と増さない人に大きな差が出てくる。

これは、男、ハードボイルド的に年齢を重ねても、魅力ある人間でいるためには、何が必要なのか、その映画を通じて、探ってみたいと思う。

俳優達の歳の取り方を観て研究して、楽しい老後の哲学と人生のヒントをもらおうと思う。よって、この記事は、今後結構継続していくことになると思う。

おじさまに必要な「ほっこり感」

「嘘はフィクサーのはじまり」にみるリチャード・ギア

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つい最近に、リチャード・ギア主演の「嘘はフィクサーのはじまり」(出典:映画オフィシャルサイト引用)を観た。

リチャード・ギア、なんと、70歳。アメリカとイスラエル合作のユダヤ人世界が背景のブラックコメディに出演。

リチャード・ギア演じる自称フィクサー、ノーマン・オッペンハイマーの人脈の拡げ方は口だけの嘘の積み重ね。最初観ていて、なんじゃこれと思ったが、観ていくうちに、どうも金儲けだけの詐欺師でもなく、この男、憎めない実はいい奴なのではないかと思えてきたのだ。全くの親切心から、友情から、人脈を広げているのではないかとも。

昨今、吉本の闇営業事件の黒幕とも言えるカラテカの入江さんも実は人脈凄い持っている系のフィクサーだったようだが、何となく、この映画の主人公のような心持ちを持っていたのだろうか?とちょっと気になりはした。

映画の中のリチャード・ギア

とにかく、貧乏くさいスタイルのリチャード・ギアだが、最後まで、そのスタイルは変わらなかった。これがまた良し。黄色いオーバーコート、斜め掛けのカバン。スマホにイヤホンをつけていつも電話連絡。

なんとなく、東京の町中にもいそうな野暮ったいようなオジサンのリチャード・ギア。

全く今までの2枚目とは真逆の役で逆に良かったのではないかと思う。・・・のは俺だけか。

いいじゃないか、最後は損する役なのに、人のためになって。

それから、ノーマンが偶然を装いニューヨークの紳士服の高級ブティックで高価な革靴を将来の首相にプレゼントするところが出てくるが、人脈を拡げるとかは実は損して得取れということなのかもしれない。このところはどうでも良いか。

リチャード・ギア の 「ほっこり感」

ということで、映画の筋は良いとして、リチャード・ギアは歳の取り方はどうなのかがポイントだ。

この映画のリチャード・ギアの歳の取り方で一番良いところは、その存在のほっこり感であると俺は勝手に思っています。

そう、人に警戒感をあまり与えない温かさのある「ほっこり感」。彼のはにかむ様な笑みが印象的です。

歳を取ったら、笑福亭鶴瓶ではないですが、近くにいるだけで「ほっこりする」雰囲気を持てるか否かが大事なような気がします。この映画のリチャード・ギアも、そういう雰囲気があります。

次に、出演した映画を通じて、歳の取り具合を観察しよう。

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リチャード・ギアの変遷

愛と青春の旅立ち

アメリカン・ジゴロ」(1980)で注目を浴びたわかだけど、彼が若くして、2枚目俳優として完全に認知されたのは、言わずと知れた「愛と青春の旅立ち」(1982)だ。

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当然のことながら、二枚目。また、スタイルも、海軍士官の服装で最後は決める。ジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズの名曲「Up Where We Belong」が今でも流れてきそうな気がします。正直、ハンサム。

プリティ・ウーマン」(1990)でのジュリア・ロバーツの結局は脇役的な位置付けだが、2枚目俳優のスタンスは揺るぎがない。

その後、彼は、「真実の行方」(1996)に出たあたりから、かなり、渋い役を演じるようになってきた。いわゆる中年らしさが出てくる。そもそも、この映画は法廷サスペンスで多重人格系犯罪で、リチャード・ギアは主人公弁護士なのだ。

ジャッカル

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なので翌年の「ジャッカル」(1990)で、彼は、元IRA幹部で超一流のテロリストにまでなるのだ。

なんてたって、正体不明大物暗殺者はブルース・ウィリスなので、この構図は凄いよね。リチャード・ギアVSブルース・ウィリスだよ。

中年の渋さ全開だね。二人とも。

HACHI 約束の犬

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彼の日本好きは有名だ。だから、日本の映画や日本映画リメイク版に良く出演している。その一番、最初が「8月の狂詩曲」(1991)だ。黒沢映画に出ているのだ。その後、「Shall We Dance?」(2004)や「HACHI 約束の犬」(2009)に出演している。

「HACHI 約束の犬」のあたりから、リチャード・ギアは老年の魅力を出してきた。

演技も雰囲気も優しいものを秘めたようになってくる。生粋の仏教徒だからだろうか。

何故か、彼の一挙手一動に、哲学を感じてしまうのだ。渋い、渋すぎる。

ロストインマンハッタン

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この映画の後、リチャード・ギアは「顔のないスパイ」(2011)での恐ろしい役と「ロストインマンハッタン」(2014)でビックリのホームレス役をする。

どちらも驚きの役柄です。必見。

老けているのに、魅力全開。男の老け方はこうありたいなと思うリチャード・ギア様であったのでした。

やっぱり、男はある程度経験を積み、深みを持ってからの方が顔に味が出るよね。これは間違いない。

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