また、響子さんは響子さんで、その潜在意識の中にあるのは惣一郎さんへの想いです。そこから、このめぞん一刻のストーリーの響子さんベースが出来上がっているように思います。

響子さんの潜在意識と顕在意識については、少し深堀をしてみましょう。
めぞん一刻での響子さんの潜在意識には、常に惣一郎さんへの愛と想い出と愛おしさがあります。そこから抜け出すことが出来ないことで、めぞん一刻の登場人物たち(特に、五代君や三鷹などと)との葛藤とコラボレーションがあります。

惣一郎さんを喪ったという響子さんのショックは、当たり前ですが、響子さんに強くインパクトを与えてしまったもので、響子さんの人格や人間性に「潜在意識」として、時間が経過するほどに、深い部分で浸透していったのです。心の中に、惣一郎さんがとても大きくなっていったのです。何故なら、響子さんはそれほど惣一郎さんを愛していたからです。響子さんはそれくらい素直で純粋なのです。
逆に言うと極端とも取れますが、「人格や人間性」といった部分は、かなり、潜在意識に根付いたものなのです。

響子さんの人格の中に、いつの間にか、惣一郎さんが潜在意識としてしっかりと良い意味で巣食っているのです。ですから、響子さんが惣一郎さんから独立するということはとても大変なことなのです。
ということは、響子さんのこの深いところに根差してしまった惣一郎さんへの潜在意識が変わらない限り、響子さんの人格や人間性も変わらず・・人格や人間性が変わらなければ、普段考える思考も変わらず・・・普段考える思考が変わらなければ、普段の行動も変わらず、普段の行動が変わらなければ、人生も変わらない・・ということが言えそうです。

言い換えると、人生を変えるには、潜在意識レベルでの変化が必要であるということです。
人と対面した際には、その人の発言を鵜呑みにするのではなく、その人の潜在意識を見るようにすると、良いのかもしれません。
発言の中には、顕在意識で思っていることも含まれるからです。
例えば、響子さんの発言の中では、こんな言葉が表出されます。
「惣一郎さん、ごめんなさい惣一郎さん。」

「私の一番大切な人の名前をいただいたのよ。」

このような響子さんの発言は、顕在意識からの発言かもしれません。

顕在意識と潜在意識で矛盾がある場合での、顕在意識からの発言の場合、{転職}も{ダイエット・彼氏}も、達成されないことも多そうです。
相手の発言をそのまま鵜呑みにして信じると、後で裏切られた気分にもなるかもしれません。

ですから、人と対面した際に、その人の発言だけを鵜呑みにするのではなく、その人の潜在意識を見るようにします。
【その人が実際にはどのような行動をとるか?】は、その人のもっている潜在意識次第で決定するからです。

相手の潜在意識を見抜くには、なんでもない時にポロっと発した(本音の)言葉を見逃さないことが、ポイントの1つのようです。
人間は、なんでもない時に、たわいもない会話をしている際に、潜在意識からの本音がポロっとでてくるものだからです。
例えば、「俺は今年中に必ず転職を成功させるから!」と言った人が、その後の雑談中に・・「はぁ~あ、今年は厳しいかもなぁ・・」と言った場合、おそらくその人の潜在意識では、【今年中に転職をすることは難しい】と思っているケースが多いでしょう。


その場合、今年中には、その人は転職をしないでしょう。


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