7つの会議・Business Ethics・企業倫理

俳優

企業組織のコンプライアンスとか、倫理とかが叫ばれている。昨今では、関西電力の贈収賄事件が生々しい。いわゆる、Business Ethicsの問題だ。この映画は、そこに焦点が当たったもので、今を時めくビジネスマン映画やTVドラマの王道小説家池井戸潤が原作となる。企業倫理については、私もかなり携わることが多くあったので、この映画を面白く観させてもらった。以下、この映画と企業組織について、若干意見などを言ってしまいます。

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ぶっちゃけ、久しぶりの映画主演の野村萬斎が良い味を出していましたね。主人公の八角を演じた狂言師野村萬斎のグータラ社員ぶりが半端なかった。かなり、狂言に近い喋りで最初は気になったが、観ていくうちに狂言的な大きな声が気持ち良くなってきた。野村萬斎の好敵手でこの手の会社組織映画には欠かせない香川照之の存在もまた光を放つ。ラグビースクラムと二人は言っている。福田監督のいつもの、男と男の衝突・濃密な攻防を描いた作品であることは間違いない。

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最後のオチに至るまで、いくつものワナをしかけてあるので、映画のストーリー展開は面白い。ラストに近くになるにしたがい、そうかこういうことだったのかと分かってくるところが良い。その全体の不思議さやミステリアスを醸し出してくれるのは、やはり、野村萬斎グータラ社員である。

実は、会社組織なる存在は、エリート社員だけでは成り立たない。確かに会社は、パレートの法則といわれる20:80の原理によって動いているところはある。そう、優秀な社員20%が動かしているのが実態だと。そういうところは否定はしないが、残り80%の社員の存在価値も大きい。いることが必要(?)なのだ。そして、その80%の中にいるが、ごく僅かにいる実は優秀で全体を見極められるがグータラを装える人間が怖い。こういう凄いサラリーマンが実はどの会社組織にもいるのだ。そこが、今回、クローズアップされた映画なのだ。

人はアウトローが大好きだ。レールから外れているが、正義感が裏に隠れている奴が大好きだ。そして、集団には馴染まないし群れない男や女が大好きだ。会社組織から離れた場所での個人の副業や商売も良いが、現代の戦場ともいえる大きな会社組織の中で個を貫ける人は魅力的だ。例え、金銭的な対価がなくても。その人の持つ矜持にエールを贈る。個の強さと優しさを観てほしい映画だ。

今、パワハラだの、セクハラだの何かチョットしたことがあれば、個の良いところが潰される傾向にある。ハラスメントを排除していくコンプライアンスも必要であることは間違いない。しかし、そこにばかり固執して、本当の組織の柔軟性やパワーの源泉となる個人を追いやってしまわないことが大事な気がしてならない。本当の企業倫理(Business Ethics)に辿り着くまでには、道が長いな。

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